2021年4月9日 NHKBS1「国際報道2021」
ワクチンの接種が進むアメリカでは制限を緩和する羽後s気が相次ぎ
これまで主に無観客で行われてきたスポーツイベントの会場にもファンの姿が戻ってきている。
4月1日に開幕した大リーグ。
2年ぶりにファンの姿が戻った。
大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンジェルスでは
収容人数の3分の1にあたる1万5,000人が来場。
スタンドはまばらだが
選手にとってファンの声援は大きな励みである。
(エンジェルス 大谷翔平選手)
「楽しいですね。
いっぱい入ってくれて。
声援があるかないかは
打席でもマウンドでもどの程度集中できるかも変わってきます。」
ニューヨークにあるNBAアメリカプロバスケットボールのブルックリン・ネッツのホームアリーナ。
2月から収容人数の1割を上限に受け入れを再開。
この日は数百人が訪れた。
会場の入り口では体温を測定。
さらにワクチンの接種証明か72時間以内の陰性証明を提示する。
観客はグループごとに距離をとって座る。
会場内の飲食店は混雑を防ぐためカウンターで注文は取らない。
客は掲示されたQRコードを読み取り
専用のサイトで注文をすると
席までスタッフが届けてくれる。
(観客)
「感染対策がしっかりしているから安心して試合が見られるよ。」
フロリダ州のNBAマイアミ・ヒートの本拠地では
感染した人を臭いで嗅ぎ分けるという探知犬が登場。
数か月にわたって訓練し
プロスポーツの現場で初めて導入した。
犬が手の匂いを嗅いで座り込めば“感染の疑い”があると判断。
グループ全員の入場を断る。
この日は犬が座り込むことはなく
みな安心した表情で入場していった。
こうしたなか懸念されている動きもある。
南部テキサス州を本拠地とする大リーグ テキサス・レンジャーズの対応である。
州が3月 マスク着用の義務を緩和したことを受け
“観客数を制限しない”と発表。
4月5日のホーム開幕戦では約4万人入るスタジアムがほぼ満員となった。
球場内ではマスクの着用が求められているが
着けていない人も少なくない。
ハンバーガー店には長蛇の列も。
(観客)
「マスクも着けるしワクチンも接種した。
そんなに心配ないよ。」
「大変だけど
きっと乗り越えられる。」
テキサス州のマスク着用義務の緩和について
バイデン大統領は「大きな誤りだ」などと批判している。
今シーズンは安全にスポーツ観戦を楽しむことができるのか。
スポーツ界の対応が問われる。