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パラオ 台湾との関係強める背景に 中国

2021-05-07 07:21:37 | 報道/ニュース

2021年4月14日 NHKBS1「国際報道2021」


太平洋の島国 パラオ。
4月1日
台湾の空港にはパラオへ向かう団体旅行客の姿があった。
(パラオへ向かう観光客)
「外国に行くことができて
 しかも第1陣でワクワクしています。」
美しい海が世界中のダイバーらを魅了してきたパラオ。
人口の5倍以上にあたる年間10万人余の外国人が訪れ
観光業が国の経済を支えてきた。
台湾との間で隔離無しの団体客の往来再開を発表したウィップス大統領。
(パラオ ウィップス大統領)
「台湾は感染の抑え込みに成功していて
 パラオは感染者が1人もいない。
 安全な状態で市場を開くことができる。」
台湾からパラオに旅行するには
3か月以内に新型コロナに感染していないことや
出発前に空港でのPCR検査で陰性となることなどが求められている。
受け入れ側のパラオでは
マスク着用や手の消毒などの習慣がなかった観光業界で働く人たちを対象に感染対策の講習が行われ
医療従事者などと同様にワクチンの接種を優先的に受けられるようにした。
観光客は決められた場所のみを団体で移動。
住民との接触は極力避けるなど
感染対策を徹底している。
現地でダイビングショップを経営する日本人は
パラオで1年ぶりとなる外国人観光客の受け入れを歓迎した。
(パラオでダイビングショップ経営 富永さん)
「台湾との観光をしっかり継続できるようにしていき
 段階的に観光が再開していくのを期待している。」
こうした動きに背景には太平洋地域で影響力を強める中国の存在がある。
中国が太平洋地域の各国に巨額の支援や投資を行なうなかで
台湾と断交して中国と外交関係を結ぶ国も出ている。
一方で台湾と外交関係があるパラオに対して
中国政府は4年前
国交がないことを理由に観光旅行を事実上禁止。
最近ではパラオ沖合で中国漁船による違法操業も発生している。
パラオとしては台湾との関係を強化することで中国をけん制するとともに
台湾にとっても
パラオには今後も外交関係の維持を求めたいとの思惑があるとみられている。
(パラオ ウィップス大統領)
「中国は巨大な国で
 私たちはすべての国と仲良くしたいが法の支配を尊重してほしい。」
ウィップス大統領は3月 台湾を訪問し
蔡英文総統と会談していて
こうした台湾との良好な関係を国際社会にアピールしていきたい考えである。
(パラオ ウィップス大統領)
「人権や法の支配などといった価値観を共有できる国々と
 友好関係を保つことはパラオにとって大切なことだ。」



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