8月31日 BIZ+SUNDAY
8月31日まで行われたDeNAの企業セミナー。
競争率数百倍という厳しい選考を通過した大学生や大学院生48人が全国から集まった。
(関西の大学院生)
「自分のスキルの向上。
いろいろな人に会って経験を生かして刺激を受けてこれからの課題を見出したい。」
学生たちはチームに分かれて新たな事業を立案する。
それをDeNAの社員がサポートしながら企業マインドを伝えていくというもの。
(DeNA 南場智子取締役)
「何か掴み取ってもらいたいので我々も本気で取り組む。
結構厳しいことを言われる人もいるかもしれない。」
難波さんが招き入れたのはDeNa 小林賢治取締役。
(DeNa 南場智子取締役)
「『DeNaに入ってくれないか』と追いかけて3年ぐらいずっと断られ続けた。」
会社の柱であるソーシャルゲーム事業を立ち上げた南場流の企業マインドを知り尽くした人物である。
(DeNA 小林賢治取締役)
「企業家マインドというのを一言で言うならば
決めること
チームと一体感を持ってやっていく
それを大きなことにつなげる。
世の中に新しい価値を生み出し
大きなインパクトのあることはできない。」
セミナーでは全員が批判を恐れずしっかり自分の意見を表現することが求められる。
(DeNa 小林賢治取締役)
「好きでもない熱意もないことで成功することはゼロ。
だったら好きな方を選べばいい。
こういうプロセスはどれをやりたいというのを確認する作業。」
ここでひとりひとりが事業の主人公となる意識の大切さを教えようというのである。
あるチームに与えられた課題はセキュリティー分野の新たなビジネスモデルの開発。
どのような事業を立ち上げるか。
スタートから12時間。
議論が滞りがちになり投げやりな雰囲気が広がっていた。
これを見た小林さんはメンバーに妥協せず事業に取り組むことの大切さを訴えた。
(DeNA 小林賢治取締役)
「極限状態に置かれると『まあいいか』となることがある。
『その反対意見はもういいよ』とか出ちゃうのは目にしたことはある。
ここまで考え抜かなきゃダメなんじゃないかという姿勢を貫き通せるかどうかは差が出てくる。」
さらに小林さんが訴えたのは自分の事業に対する責任の重さを自覚せよということだった。
小林さんは自分の意見をなかなか曲げない一人の学生に目を向ける。
事業に責任が持てるかを問いアイデアの未熟さに気づかせようとした。
(東京の大学院生)
「自分の提案をスパッと切れるかもビジネスの力と聞いて
これは絶対できるという自信のもとにこだわっていたものではないと気づいた。
小林さんの言っていたことを行動に移すべきかなと。
納得しています。」
4日間にわたって企業マインドを学んだ学生たち。
大きな事業を成し遂げるにはチームが一体となって向き合うことの大切さを痛感していた。
「協調するというのはみんなで同じ方向を向くのではなく
違う方向を向いている人たちが一致団結して何かを作っていくこと。」
(DeNa 小林賢治取締役)
「一体感を持ってやっていかないと大きなことはできない。
違う意見の中から一つにまとまり
最後は共通の目標に向かって走りぬく。
いいプロセスを体験できたんじゃないか。」