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低迷するユーロ経済 何が起きているのか ②リトアニア

2014-11-29 07:30:00 | ビズ プラス

11月16日 BIZ+SUNDAY


これまでユーロは拡大を続けることで経済発展を目指していた。
現在は18か国が参加しているが来年1月にはバルト3国のリトアニアも加わることになっている。
ところがユーロ経済が低迷しているため国民から反対の声が挙がる事態となっている。

人口300万のリトアニア。
ユーロ導入まで1か月余り。
様々な準備が進められている。
スーパーでは通貨リタスとユーロの両方で価格が表示されている。
こんなCMも作られた。
触れて 見て 傾けて
2015年1月1日からユーロは私たちの通貨になります
リトアニアがユーロを導入するのは安定した通貨を手に入れユーロ圏との経済関係を強化したいからである。
(リトアニア銀行 ヴィダス・ヴァシリウスカス総裁)
「ユーロを導入することは合理的だし戦略的にも非常に重要だ。
 私たちの予測では貿易は5%~10%増加するし
 通貨が過剰に変動するリスクも回避できる。」
国の悲願だったユーロ導入。
ところがユーロ圏の景気低迷が続く中いま国民からは反対の声が強まっている。
9月に行われた世論調査では導入に反対する人の割合が賛成を上回った。
(リトアニアの市民)
「多くの人が反対している。」
「大きな国ではないので生き残れなくなってしまう。」
専門家はギリシャ危機のような事態が再び起きた場合
リトアニアに悪い影響が及ぶことは避けられないと指摘する。
(調査会社代表 ジルビナ・シュリアナスさん)
「政府は通貨がユーロになっても何も変わらないと宣伝しているが
 多くの人がそれを信用していない。
 ユーロ圏各国との結びつきは強くなるが
 もし他の国で危機が発生すれば我々を傷つけることになるだろう。」

低迷するユーロを目の当たりにしてメリットよりもデメリットが多いと感じている。
まず市民生活ではユーロ導入の際の便乗値上げ
この先ユーロ安が進んだ時に物価が上がるのではないかという心配がある。
さらに専門家からは
長期間低金利が続いているいわば“ぬるま湯”のユーロに入っても
リトアニア経済の構造改革が進まないという指摘まで出ている。
これはユーロ導入以降
構造改革を怠ってきたフランスがまさに今陥っている状況である。




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