9月14日 BIZ+SUNDAY
去年12月の発売以来 累計売上43万部というベストセラー「嫌われる勇気」。
オーストリア出身の精神科医 アルフレッド・アドラー心理学を青年と哲学者の対話形式でわかりやすく解説している。
日本ではアドラーはなじみがないが
ジークムント・フロイトやカール・グスタフ・ユングと並んで心理学の三大巨頭と呼ばれている。
アドラーの理論は他の二人とは大きく異なる。
“仕事に身が入らない”と悩んでいる人がいると
フロイトやユングの理論の場合
この原因は過去に望まない人事異動があったからこそ仕事に身が入らない、とする。
アドラーの場合
現在もあなたに仕事をしたくないという本心があって人事異動はただの言い訳にしかならないと説いている。
(「嫌われる勇気」著者 古賀史健さん)
「まさに劇薬というか
言い訳を許してくれないという側面はあって
今つらい環境にいる自分が幸せじゃないと思っている人は
どうしても自分の外に言い訳を
あの時こういうことがあったからとか
自分は今こういう環境にいるからというように自分の外に原因を求めていく。
アドラー心理学はそうではなくて
周りがどうだろうと過去がどうだろうと“今のあなたを決めているのはあなただから”という考え方をするので
周りに原因を求めていた人にとっては厳しい話だと思うが
そこがまさにアドラー心理学が“勇気の心理学”と言われる。
厳しさを受け入れて一歩前に踏み出す勇気さえ手に入れば
いくらでも今後の人生変えていくことが出来る。
厳しさを乗り越えた後の幸せはある。」
勇気をもって仕事をしたくないという自分を受け止められれば
人事異動があっても新しい挑戦が出来る
前に進むことが出来るということである。