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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

ラグビーワールドカップについて

2023-10-29 15:46:09 | 毎日コラム
南アフリカの優勝で、ラグビーワールドカップ2023年が閉幕した。
朝の4時キックオフが多かったので、日本に住んでいる私にとって、絶妙に見られる時間帯が多かった。
結果、朝早起きして主要な試合は見ることができた。

日本代表は思うような成績が出なかったが、準決勝あたりの試合を見ればわかるように、やはりこれ以上の成績を残すのは難しい。
あれだけのスピードで当たってくる巨漢を、しっかり止めてターンオーバーを狙う、しかもそれを40分間続ける、ということは並大抵のことではない。
農耕民族である日本には、勝ち進むのは難しいだろうというのは、この大会で改めて突きつけられただろう。

と、こういう話は、すべて結果を前提にしている。
私はこの二ヶ月の試合を見ていて、感じていたのは別のところにある。
それは、ひとつひとつの試合の結果よりも、一試合一試合のこの80分という時間が、本当に代えがたい大事な宝物だったということだ。
決められたルールの中で、ーーそのルールもやや議論を残す形で本番を迎えたがーー、必死に戦略を立ててそれを遂行する。
想定外も、想定内も加味しながら、カラダをぶつけ合う。
非常に競技は暴力的なのに、スタンドでは違うジャージが同居しながら声援を送る。

ある人は、世界平和になるためにはどうすればいいか、と問われて「ラグビーをすれば良い」と答えたという有名な話がある。
ウクライナや中東で、血が流れ続けているという報道がある一方で、意地と意地の張り合いを、競技というカッコに入れて争いあう。
そこには当然勝ち負けは生まれてしまうが、それ以上に緊張と興奮、そして感動を関わる者すべてにもたらす。

結果よりも経緯、過程にこそ喜びはあるのだし、人間らしい何かがあるのだろう。
サッカーワールドカップもオリンピックもない年だが、スポーツが賑わった一年だなあ、とノーサイドの笛を聞きながら感じた。

もちろん、今日はまた日本シリーズをみないといけないのだが。
(俺たちの戦いはまだはじまったばかりだ!)

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