銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

フィクサー:もみ消し屋!

2008-05-04 | 映画:シネコン

  ソダーバーグ×クルーニー×ギルロイ

 

ジョージ・クルーニーといえば、スティーブン・ソダーバーグですね。今回も二人はタッグを組みました。監督はトニー・ギルロイ、「ボーン・アイデンティーシリーズ」の脚本家さんだそうです。  4月28日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。

 

そういえば、「さらばベルリン」は今ひとつでしたね。今回の作品はいかがでしょうか?かなり複雑な人物絡みで、最初はわけが分からず。もう少し映画を観る前に、予習が必要でした

 

冒頭のシーンはこんな感じで始まります。マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニ)はフィクサー(もみ消し屋)、ある車事故の件で加害者(依頼者)宅に訪問。しかしマイケルの対応に対して、相手は不満のよう。有能なフィクサーだと聞いたのに話が違うとご立腹結局物別れみたいである。その後、マイケルはに乗り・・・・・。途中休憩?の際、を降りた。それからまもなく突然は爆破そして炎上となる。

 

危うくマイケルは助かる誰かが仕掛けた罠に違いない。何の目的で殺害しようとしているのか?

 

(お 話) 

巨大農薬会社に対する総額3000億円の集団訴訟を軸にした社会派サスペンスドラマだ。登場する主な企業は、原告団に訴えられている農薬会社のU・ノース社と、その弁護を引き受けているニューヨーク最大の法律事務所。両者ががっちりとタッグを組み、裁判は有利に進んでいるようにみえる。

が、勝利を目前に控えた両社に、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。この裁判を担当していた弁護士の1人であるアーサー(トム・ウィルキンソン)が、良心の呵責に耐えきれなくなり、公衆の面前で服を脱ぎ、留置所へと送られたのだ。しかもアーサーは、裁判の行方を左右する重要な秘密を握っているらしい。

 

 アーサー・イーデンス役(トム・ウィルキンソン)

事務所では有能な弁護士だったが・・・・・。

 

  アーサーの苦悩

 

そうした中、法律事務所の経営者が呼び出したのは、普段は表舞台に出てこない弁護士のマイケル・クレイトン。“フィクサー”と呼ばれる彼の役回りは、法律事務所に所属しながら裏で仲介に立ち、話をまとめることだ。だが、巨額の訴訟を左右する今回の案件には、百戦錬磨の彼にとっても一筋縄でいかない、さまざまな陰謀が渦巻いていた──。

 

 

 

上司マーティ・バックは、マイケルをかけがえのない価値のある人物と評価しながらも、「フィクサー」としての業務のみ特化した能力を持つ者としか見ていなかった。虚しいとマイケルは思う。そろそろ潮時なのかもと・・・・・。

 

映画は、もっともっと遠回りなところから物語が進んでいく。ジョージ・クルーニー扮するマイケル・クレイトンは、相変わらずつまらない仕事を任されるし、愛息の親権を別れた妻と争っていたりする。フィクサーという仕事をしている自分に疑問を感じているが、かといって新たな一歩は踏み出せないでいる。

 

 

別れた妻との間に生まれた10歳の息子ヘンリー

 

決して饒舌な映画ではない。時が経つにつれ、少しずつ、このスクリーンの中の世界で何が起こっているのかが明らかになっていくといった語り口だ。見続けているうちに、最初は何だろうと思っていたことが、次第に1つの像をなし、浮かび上がってくる。説明過多で多弁な映画が多い中、こうした大人を相手にしているような切り口が、何とも心地良い。

 

また、登場人物たちがみな、何かにつぶされそうになっていて、助けを求めているようにも思えるのも、この映画のポイントの1つだ。主人公のマイケル・クレイトン然り、良心の呵責に耐えきれなくなった弁護士然り。

 

そうした中で、一際輝いているのが、ティルダ・スウィントン演じるU・ノース社の法務部本部長役だ。

表向きは、いつでもクールな女性。だが、彼女もまた、責任の重大さに押しつぶされそうになり、脇の下は汗でぐっしょりと濡れている。演じたティルダは『ナルニア国物語』の白い魔女役で知名度を上げた女優。今回の演技で、見事、アカデミー助演女優賞に輝いている。

 

ほかにもシドニー・ポラックが法律事務所の責任者役で出演するほか、アーサー弁護士役に『イン・ザ・ベッド・ルーム』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたトム・ウィルキンソンと、登場人物がみな、演技派揃い。

 

 

 

そしてラストシーン──。映画として完結する一方で、マイケル・クレイトンにとっては1つのはじまり。映し出されるクルーニーの顔には、何かが吹っ切れたかのような表情が浮かんでいるように見えた。(日経トレンディより一部抜粋)

 

さて、ネタばれかもしれませんが・・・・・。冒頭でのの炎上は、何とU・ノース社のカレン・クラウダー(ティルダ・スウィントン)が依頼屋に頼んで仕掛けたものでした。

そのことを察したマイケルは、車の中で焼死したように見せかけます。死んだと思わせ、マイケルは突然、カレンの前に現れるわけです

 

さてさて、この後の結末は????

冒頭のシーンはラスト近くのシーンだったのですね。なるほど

 

マイケルは勝ったけど、アーサーはもう戻って来ないし・・・・。複雑な心情かもしれないですね。ややすっきり気分ではなくラストを迎えました。

 

フィクサー:公式サイト

 

 ※トニー・ギルロイ監督とティルダ・スウィントンのインタビューはこちらです。

 

 

Comments (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする