霧の中に潜む化け物より、人間の方が恐ろしいと思いませんか?
「つぐない」、鑑賞後この“ミスト”を観たのですが・・・・・。あまりの衝撃とラストの展開などが頭に焼きつき、忘れられない状態の私です。ということで、これを先に記事することにしました。
5月20日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。あの「ショーシャンクの空に」でお馴染みの、スティーヴン・キング原作×フランク・ダラボン監督による新作です。前作「グリーン・マイル」(99年)から8年の歳月を経ての待望作ということで、かなり期待もありました。映画のブロガーさんの反響も凄いので、やはり気になっていました。今回のお二人のコラボ作品は何とモンスターが登場するホラー映画
ところが、観てびっくりホラー映画といっても、単なるホラー映画ではなかった。かなりメッセージ性も強く、鋭く現実を描いたものです。
ミストとは英語で“霧”のことなんですね。その霧が、ある日人々を突然襲うというお話です。
嵐がすぎた・・・・・。
前日には激しいとが町を襲う。湖のほとりに住むデヴィッド(トーマス・ジェーン)は妻のステファニーと5歳の息子ビリー(ネイサン・ギャンブル)と地下室で非難していた。翌日はだが湖の向こう岸に発生した霧の壁を見て不安になるディヴィッド、そしてその霧は不自然にこちらに流れてくるような
その後、彼は息子と隣人の弁護士ノートン(アンドレ・ブラウアー)とともに買出し行くことに。町の中心部にある店にやって来る。ディヴィッドは妻に連絡を取ろうとするが、も公衆電話でも不通。3人でスーパーマーケットに入ると、店内は大混乱副店長のオリー(トビー・ジョーンズ)、レジ係りの少女サリー(アレクサ・ダヴァロス)らは大忙しそこへ現れたのは骨董屋の女主人カーモディ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)。
この骨董屋のおばさん、ちょっと危ない雰囲気です。後に厄介なパワーを発揮
霧がくる!!!
レジは長蛇の列、3人の兵士、60歳代の女教師アイリーン(フランシス・スターンハーゲン)、若い女性アマンダ(ローリー・ホールデン)たちがいた。
外では軍人が動き回り、町のサイレンが鳴り始める。すると突然、鼻血を出した中年男ダン(ジェフリー・デマン)がスーパーに駆け込んでくる
血相を変えて叫ぶ「霧の中に何かがいる」と・・・・・。スーパーの中の空気がいっぺんした~~~~
窓ガラスを見ると、深い霧に覆われており、駐車場は半分見えない。霧に包まれるスーパー。突然大きな衝撃音が響きわたり、壁や天井にひび割れが
カーモディが「外は死、この世の終わりよ!」と言うと、人々は混乱し苛立ち始める。
恐怖の襲来
ディヴィッドの息子ビリーが発熱、ディヴィッドが毛布を取りに倉庫へ入ったとき、不気味な物音を聞く。発電機をチェックしに来た副店長オリー、倉庫係りのジム(ウィリアム・サドラー)たちと調べるが不審なものは見当たらなかった。発電機を動かすため、外の排気口を調べに行った男が突然、触手を持った不気味な物体の襲撃を受けたディヴィッドたちは懸命に彼を助けようとしたが、彼はその生物とともに、霧の中に消えた
ノームクリス・オーウェンは得体の知れない生き物に連れて行かれた・・・・・。
皆がパニックを起こさないように、弁護士ノートンから事件を説明してもらうように説明するが、信じてもらえず。ディヴィッドが全員に呼びかけるも、周囲から笑いが起きる。「霧の中に何かが潜んでいる」というディヴィッドの話に・・・・・。
カーモディは「終末の時が来た」と持論を展開でもアマンダに一蹴りされる
店長バドを連れて倉庫へ・・・・。床に転がった不気味な触手を見せると、ようやく事態を納得。
いよいよ醜悪な対立とサバイバル
ディヴィッドを信じた者たちは駐車場に面したガラスを保護するために、肥料やドッグフードの袋を防御用の砂袋のように積み重ねる。武器になるナイフ、モップの柄、液体燃料が集められる。
問題のおばさん、カーモディはトイレで神に祈っていたそして「神の意思に逆らうことはできない」と言い出すのだ。
「今夜、彼らはやって来て貴方たちを捕まえる」と人々を不安に陥るような発言をして、皆の反感を買う
ノートンは未だに信じようとしなかった。そしてこのスーパーを後にする。
3人の兵士は離れたところで何やら激論を戦わせている。
武器の確保に、銃はないか?とダン。アマンダが護身用のための銃を持っていた。実は夫から渡されていたのだ。
夜になり、バリケードで持ち場にいた男がランプに火をつけた。すると突然霧の中から、巨大な虫のような生き物が飛来~~~、鳥のような生き物も現れたとうとうガラスを打ち破り、スーパー内に侵入人々はパニック悲鳴!何とかガラスの穴を塞ごうと男たちは動きまわる。生き物の飛来で逃げ回る
ディヴィッドは火をつけたモップで生き物たちと必死に戦っていたそんなことをよそに、カーモディは神の怒りを語り、聖書の引用文で叫んでいた
闇を襲う虫のような生き物はガラスにへばり付く。異様な風景に、人々の恐怖は増す
ガラス越しに生き物の正体を確認しょうとするオリー、いったい何ものなのか
やけどを負った者を救うため、隣の薬局に薬を取りに行ったディヴィッドがみたのものは・・・・・。
できることはすべてやりつくすも、相手の力にはかなわないことを思い知る。
脱出
生き物の襲来から逃れた人々は深い絶望感の中にいた襲われて死んだ者、やけどを負う者、恐怖から自殺した者・・・・・。1人の女性が、カーモディが正しかったと言い出した。一斉に彼女を見る人々。少しずつ彼女の信者は増えていく礼拝を始めたカーモディの元に集まった人の中にあのジム(ウィリアム・サドラー)の姿もあった。ディヴィッドはく。
霧と軍の関係に疑いを持つカーモディは、兵士の生贄が必要と、ウェインを外へ放りだす彼は中に入れてくれと懇願するも、霧の中に潜む生き物に捕えられ連れ去られる
ウェインサム・ウィットワーはカモーディの指示で犠牲者に
このままでは自分たちの身にも危険がおよぼすと、判断したディヴィッド。スーパーからの脱出を決める。カーモディは「神の意志に反する」と激怒
ディヴィッドは賛同者の数人と一緒に、スーパーを脱出。駐車場には霧の中に潜むあの大きな生き物がまた犠牲者が出るものの、残った人たちで車を走らせる。
自宅を確認したが、やはり妻は変わり果てた姿で亡くなっていたとにかく走り続けることに。ガソリンのある限り・・・・。この先どうなるのか?希望の道は残されているのか?ということでここから結末までは秘密です。
ビリーのためにもそう決意するディヴィッド
レジ係りのサリーも襲われて死んでしまう。ウェインとのが始まったというのに。
オリーはディヴィッドの強力な助っ人だったが・・・・・。
ジムはカーモディに洗脳され、人が変ってしまう。極限状態に陥ったら人間は、どのように変貌するのかということを彼を見て思う。人の命まで奪うのだ
ある田舎町を嵐が襲った後、霧がゆっくり町を飲み込んでいく。そして時間の経過とともに判明していく、霧の中に生息するこの世のものとは思えない生物たち。スーパーマーケットの店内に閉じ込められた人間たちはいかにして生き延びようとするのか…。恐怖とパニックに直面した人間の行動、心理を鋭くえぐる描写が秀逸だ。中でも狂信的な女性ミセス・カーモディを演じたオスカー女優、マーシャ・ゲイ・ハーデンの演技は注目。センセーショナルなラスト、主人公たちのショッキングな“決断”は、全米公開時、さまざまな議論を呼んだという。(goo映画より)
※エンディングに流れるのは、ヘリコプターの音です。ディヴィッドの選んだ判断が物悲しく思えます。結果はあまりにも無情ですね。でもそれが現実なのだと実感しました。