銅版画制作の日々

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重力ピエロ、ミステリーだったとは知らず・・・・。

2009-06-02 | 映画:シネコン

 重力を背負った家族の、“愛”と“謎”


「重力ピエロ」公開開始からお客さんが多いそうです。年齢層もぐ~んと下がって若い人たちが観にやって来るようですね。私は伊坂幸太郎という小説家がいるのは知っていましたが。どんな小説を書いているかを知りませんでした。大ベストセラーの映画化だということもつい最近知りました(汗)

まったく時代から取り残されているな(笑)最近は本当に読書することもなく、映画化されたことで原作本があるんだということを知ることばかり・・・・。駄目ですね

伊坂ワールドと、この作品への映画化を推し進めた脚本家や監督たち。

心動かされる名セリフの数々がファンの心を捕らえている伊坂幸太郎の世界。その中でもこの「重力ピエロ」は絶大な人気を誇っているそうです。原作への愛と情熱での映画化の企画を推し進めたのは脚本家・相沢友子、そしてプロデューサーや森監督率いるスタッフ、そして豪華キャスト。彼らが一丸となってタッグを組んだ作品が奇跡の映画化となった!

STORY

春がニ階から落ちてきた。


春(岡田将生)というのは泉水(加瀬亮)の2歳年下の弟。桜が満開に咲き誇る高校の構内を、泉水からバットを受け取った春は、「じゃあ、行こう」と言ってゆっくり歩き出す。「どこに?」「やっつけに」 春はクラスの高飛車な女子生徒を襲う男子生徒を退治するため、体育倉庫に向かっていた。遠くから聞こえる女性の悲鳴。その声に弾かれた春は倉庫へ駆け込み、逃げ出す男子をバットでぼかぼかとやる。軟な春から想像できないBOURYOKU的行動に驚く、だけどあまり過激に映らないのは何故?なのか。あまりにもあっさりした感じなのである。2階まで追いかけてあっさりと片をつけた後は、そのまま飛び降りていく。お礼を言う女子生徒にも、バットで一撃を加え、「別にOMAEを助けにきたんじゃない」と・・・・。その光景に呆然と見つめる泉水の姿。

   

7年後。母梨江子(鈴木京香)の命日に実家へ集った泉水と春、そして父・正志(小日向文世)は、お手製のおでんシチューを突きながら食卓を囲み団らんしている。


大学院で遺伝子の研究をする兄泉水と、落書き消しの仕事をして働く弟の春は、父と母の溢れる愛情を受けてすくすくと育った。

 

アルバムには幼いころからいつも一緒だったふたりの写真が貼られている。

ある日、食あたりを疑い病院に行った父を実家に見舞った泉水に、「ガンだって」とあっけらんかんと告白する正志。本当に大丈夫なの?とため息をつく泉水に、春は「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」と諭す。そのことで重たい空気が、一瞬でも軽くなる?ってう~んほんと・・・・?

仙台市内で起こる連続放火事件。

父の病気が分かったころ、市内ではこの事件があちらこちらで発生していた。春曰く、自分がグラフィティアートを消した場所の近くで、必ず放火が起きていることに気づき、泉水に相談する。

 


春が写した落書き現場のポライド写真には、壁に大きく描かれた「God」「Can」
「Talk」「Ants」「go to」「America」といった文字。

放火犯からのメッセージだと考えた春は、半信半疑な泉水を誘って夜の街を見張りに出る。

手分けして張り込みをするふたりのそばで、またしても火の手は上がる。


泉水が「放火のルール」を発見したのは、入院中の正志がクロスワードパズルに熱中するのを見た時だった。グラフィティアートの頭文字を並べた「GCT」「AGA」は遺伝子の文字列と一致する。そして放火現場の頭文字と対をなし、二重螺旋のようにして結びついているのだと。
つまりグラフィティアートは、遺伝子配列を使い放火現場を予告する暗号だったのだ。

放火と遺伝子にはどんな関係があるのか?

頭を悩ます泉水に大学院の友人・山内(岡田義徳)は、24年前に仙台市内で起きたある忌まわしい連続事件の犯人がこの地に戻ってきたことを知らせる。


その事件とは。当時高校生だった犯人は社会復帰を果たし市内でDERUHERIやBAISYUNなどの斡旋を行っているとのこと。
衝撃を覚え、その場で動けなくなる泉水
実はその被害者の一人が、今は亡き泉水の母、梨江子だったのである。興信所に依頼して、その身元をつきとめた泉水はそのオーナー、葛城(渡部篤郎)を尾行してタバコの吸い殻を入手する。

春の部屋から採集した髪の毛と葛城のタバコの吸い殻を照合し、ふたりが親子であるかどうかの鑑定を行った。ディスプレイ上に示された結果を見て、がっくりとうなだれる泉水。

 
泉水は葛城のマンションに訪れる。そこで犯罪を肯定する彼の独善的な論理を聞く。そのときある決意を胸に抱く・・・・・。

「お前たちに話しておくことがある」。父正志の告白は・・・・。

7年前、梨江子が自動車事故で亡くなったとき、梨江子が24年前の被害者だったことを告白。そのとき生まれた子供が春だったことを初めて語る。


妊娠を知らされたとき、咄嗟に空を見上げて、神様に相談したと打ち明ける。

神様の声をはっきり耳にしたと言う正志。答えは?「自分で考えろ!ってそう言ったんだ」どこか誇らしげな表情で、続けて話す。「だから春は俺の子。俺の次男で、泉水の弟。俺たちは最強の家族だ」そんな正志をふたりは誇らしく微笑み見つめた。

インターネットでSATUZIN方法を検索する泉水。レンタカーを予約してロープにブロックを物色、葛城と再度会う約束を取り付けた泉水のもとを春が訪ねてくる。

新たに見つかったグラフィティアートの写真を携え、今度こそ放火魔を捕まえようと話す春に、「そんなことをやっているヒマなんてないんだ」と、抑えていた感情を爆発させる。

外に飛び出た泉水は、そこで何度か見かけた謎の美女(吉高由里子)の姿を発見!彼女はかって春を追いかけまわした同級生だった。「春を追いかけるから、夏子」と呼ばれていた。そんな彼女は全身を整形し、いまも春をつけ回していた。そんな彼女は泉水に向かって放火事件の真相に関わる衝撃的な事実を語り始めたーーーー。

結末は何となくこうなのでは?と思っていたらやはりそうでした。

泉水の友人・山内が言った言葉
犯罪性は遺伝するっていう説もあるよ。

分かりますよね。ここまで言えば。実は彼はこのことをすべて知っていた。葛城への憎しみもあったりして、結局彼も犯罪を手をそめる方向へと。


ついに子供のころ慣れ親しんだ昔の家も・・・・・。


自分の誕生へのトラウマを消すにはこうするしかないのかもしれないね。

ありがちなストーリーですが、独特な世界観でした。春という少年の行動も普通で考えればちょっとヤバいんだけれど、ここでは許されちゃうんだね。確かに重たい内容だったが、少し考えを変えれば軽くなるのかしら?父正志が言った言葉「俺たちは最強の家族だ」が家族愛の真髄を教えてくれたように思えた。

切なくも感動的な一家族の絆を、独特のスタイリッシュな文体で軽やかに綴った人気作家・伊坂幸太郎の同名ミステリーを実写映画化。仙台を舞台に、連続放火事件とその現場で見つかるグラフィティアートの謎を追う兄弟が、やがて家族にまつわる哀しい過去と向き合っていくさまを、家族の愛を軸に軽妙かつエモーショナルに描く。主演は「それでもボクはやってない」の加瀬亮と「ホノカアボーイ」の岡田将生。監督は「Laundry ランドリー」の森淳一。(allcinemaより抜粋)

企画・脚本: 相沢友子

家族の愛は、重力を超える。

オフィシャル・サイト
http://jyuryoku-p.com/

 

メディア 映画
上映時間 119分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(アスミック・エース)
初公開年月 2009/05/23
ジャンル ミステリー/青春/ドラマ

 
父親役の小日向文世さんのヘアスタイルに思わずむふっ



舞台挨拶クリックすると大きくなります。

加瀬君は現在35歳、岡田君は20歳だそうです。そんなに年の開きがあるとは驚き

 

 

 

Comments (6)
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