銅版画制作の日々

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愛を読むひと◆◇The Reader

2009-06-24 | 映画:シネコン


わずか1ページで終わった恋が、永遠の長編になるーーーーー。

6月20日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。ケイト・ウィンスレットが本作でアカデミー賞主演女優賞をゲットした。いやあ彼女が立て続けに賞を受賞しているので、驚きです。勝利の女神が彼女に取り付いたのかもしれませんね。

そして本作は全世界500万人が涙したベストセラー小説「朗読者」の映画化だそうです。宣伝はもちろん、ケイトのオスカー受賞も効果してか?シアターにもお客さんが結構入ってました。話題になれば、やっぱり気になる。少しでも早く観たいという気持ちにもなる。

それでどうだったか?う~ん・・・・・。期待ほど感動なかったというのが正直なところです。期待しすぎたのか?原作を読んでいないので、比べることはできませんが。でもベストセラー小説だしね。何なんだろう?

ということでSTORYは・・・・。

マイケル・バーグ(レイフ・ファインズ)の回想から始まる。

時代は1958年のドイツ

偶然の出逢い~~それは運命と呼ぶ!

15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は何のためらいもなく、ズドンと恋に落ちた。何と相手は21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)、学校の帰り道で具合が悪くなったところを助けてくれた人だ。

3ヶ月後、猩紅熱から回復したマイケルはお礼のを持って一人暮らしのハンナを訪ねる。そっけない口調で愛想笑いも一切しないハンナ。でも大人の女性の成熟した魅力に惹きつけられるマイケル。翌日もまたハンナのところへ。

彼女に命じられて石炭を運んだマイケルは煤だらけになり、言われるまま風呂に入る。バスタブから出る彼を、大きなタオルで抱きしめた。そのハンナは裸だった。

名作の朗読~愛し合う前の儀式

その日をさかいに学校が終わると、ハンナの部屋へと走るマイケル。ハンナもその時間に路面電車の車掌に仕事を終えて帰って来る。最初のうちは二人とも言葉を交わすことなく激しく求めあった。やがてハンナがマイケルに「本を読んで聞かせて」と頼む。その日から、マイケルは彼女の朗読者になる。

「オデュッセイア」、「チェタレイ夫人の恋人」など・・・・。ハンナを喜ばせるために、一心に読み続けた。

ある日マイケルは、一泊自転車旅行を提案する。ガイドブックを調べてコースを考え、幼いころから集めた切手を売り旅行資金を作る。そして二人は出発した!

明るく輝く太陽の下、人影のない川で泳ぐハンナに見とれながら詩を綴るマイケルは満たされた幸福を味わっていた。ハンナもまたレストランのメニュー選びから旅の道順まで全てマイケルに任せ、いつも楽しげに笑っていた。

突然の別れ~何も言わずに消えたハンナ

その日はマイケルの誕生日だった。クラスの友人たちが、パーティを企画してくれたことに少し心揺れたが、やはりいつものようにハンナの部屋を訪ねた。ところが、なぜかハンナの機嫌は最悪だった。
朗読をさえぎり、「ほっといて!」と声を荒げる。言い争いのなか、ひとしきり感情を爆発させたハンナ。今度は慈しむように丁寧にマイケルの体を洗い、いつも以上に心をこめて彼を愛した。ハンナの様子がいつもと違うのは明らかだった。

次にマイケルが部屋を訪ねたときは、中は空っぽで、彼女の姿はもちろん、書置き一つなかった。なぜ、ハンナは突然消えてしまったのか?
悲しみに打ちひしがれるマイケルに、思い当たる理由は何もなかった。

時は流れ1966年

衝撃の再会~暴かれる、ハンナの過去

マイケルはハイデルベルグ大学の法科に通い、ロール教授 (ブルーノ・ガンツ)の特別ゼミを受講していた。
実際の裁判を傍聴するという授業にマイケルは向かう。そしてその向かった法廷では衝撃的な再会が待ち受けていた。
「ハンナ・シュミッツ・・・・・。」、裁判長の呼び掛けに答えたのは、この8年間、一日たりとも忘れたことのない声だった。
ハンナは、戦争中に犯した罪を問われ、裁かれている女性たちの一人だった。

彼女たちはナチ親衛隊の看主として収容所で働いていた。ハンナは命をかえても、ある秘密だけは絶対隠し通そうとしていた。そのために不利な証言を認め、囚人たちを死に至らしめた責任を一人で背負ってしまうことに。

裁判に通ううちに、彼女の“秘密”に気づいたマイケルは面会を申し込むが、直前で勇気をなくしてしまう。マイケルは、無期懲役の判決を言い渡されるハンナを、涙で曇った瞳で見つめることしかできなかった。

1976年

最後の朗読者~ある愛のかたち

冒頭の1976年、弁護士になったマイケルは結婚と離婚を経験し、幼い娘とも別れて再び独りで生きていた。マイケルは、ハンナへの想いという答えの出ない問題を抱え続けていた。
初めて彼女と会って20年近くの歳月が過ぎようとしていた。マイケルは、ハンナが心と体に残した傷跡に向き合うため、そしてハンナ自身の無数の傷を癒すため、ある決意をする。

思い出の「オデュッセイア」、「ドクトルジバゴ」、「犬を連れた奥さん」等・・・・・。テープレコーダのマイクに向かって、初めは淡々と、やがて生き生きと何冊もも朗読を吹き込み、ハンナが服役する刑務所にテープを送り続ける。


マイケルは最後の朗読者になる。
それがマイケルのたどりついた答えだった。

1980年

テープを送り続けるマイケル。
彼の想いを受け取り続けるハンナ。
ハンナは、マイケルにお礼のを書くために、字を覚えることに。

ネタばれです。彼女は字が読めなかったし、書けなかった。
ちょっと追記:教育も受けず、文字も読めないまま成人した彼女は生きて行くために与えられた仕事をして、裁判で自分のしたことを悪だと指摘されている。無知だったことの罪。教育を受けられなかった本人が背負わなければならないのか?という理不尽な事実があるわけだが。ハンナの隠された秘密を述べることで、何とか彼女を救うことはできただろうが・・・・。いやそうではないのかもしれない。それは彼女の誇りを崩すという大きな問題になるかもしれなかった。マイケルはその選択で迷ったあげく、結果彼女を助ける勇気を持つことはできなかったんですね。
残念ながら、鑑賞した時はこの意味が分からず(汗)結局詳細を後で調べて分かったようなわけです。

一生懸命覚えるんですね。

再会する時が来ます。いよいよ社会へ復帰。マイケルはそのお手伝いをすることに。やっと会います。

観終わって感じたこと。

ベストセラーになるのは何となくわかるのですが、何故か?感動するところまではいきませんでした。ぐ~んときたのは15歳のマイケルの一途さかな。大人になったらレイフ・ファインズに変わってしまいどうも配役の流れが今一つしっくりいかないのもありましたが。でもそんなに上手く繋げるのは難しい話で。それでです。何でハンナ演じるケイトはそのまま老け役もやるのか?そして20年後、そのハンナと大人になったレイフの再会場面でも何か凄く違和感を感じました。まるでまったく違う人と会っているような気がしました。そのうえドイツのお話なのに何故か?英語というのもこれまたしっくりしないような。と色々と難癖をつけてごめんなさい


 

ところで製作には今は亡きシドニー・ポラック氏とアンソニー・ミンゲラ氏が関わっていたそうで、結局は作品の完成を待たずお二人とも逝ってしまわれた。残念です。

俳優・監督・製作と大活躍したシドニー・ポラック

 ドイツ人作家ベルンハルト・シュリンクの世界的ベストセラー『朗読者』を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーヴン・ダルドリー監督はじめ英国人スタッフ・キャストが中心となって映画化した切なく官能的な愛の物語。第二次世界大戦後のドイツを舞台に、ひ弱な一人の青年とはるかに年の離れた謎めいた女性が繰り広げる禁断の愛と、やがてふたりが受け入れる悲壮な運命の行方を綴る。主演は本作でみごとアカデミー賞に輝いた「タイタニック」「リトル・チルドレン」のケイト・ウィンスレット、共演にレイフ・ファインズと新鋭デヴィッド・クロス。(allcinemaより抜粋)


 スティーヴン・ダルドリー監督

 

 
レイフ・ファインズはスキンヘッドに近いヘアスタイルです。

メディア 映画
上映時間 124分
製作国 アメリカ/ドイツ
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2009/06/19
ジャンル ドラマ/ロマンス/戦争
映倫 PG-12
愛は本に託された

ベッドシーンは結構凄かったかな。う~ん何か物足りないような気がする。

オフィシャル・サイト
http://www.aiyomu.com/

 

 

Comments (6)
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