シオシオミロミロ~~♪なんじゃこれ?
あの懐かしい飲み物、ネスレの粉末の商品です。牛乳を混ぜて飲む麦芽飲料です。
もちろん今も商品は健在のようです。→ネスレミロのHP
6月2日、京都シネマにて鑑賞。ゆる~い作品で定評の三木聡監督最新作は、超ハイテンション作品だ。いやあ~久しぶりに大笑いしました。なにやら魔可不思議な世界です。
主人公を演じる麻生久美子の名前が沈丁花ハナメ。こんな名前、どこから発想するんだわけがわからない。そんな沈丁花ハナメを演じる麻生久美子の物凄い弾け方も半端じゃない。冒頭から、早回しのシーンで動き回る姿に目を見張る
とにかくムダにテンションの高い映画を作りたかったというだけあって、役者さんの掛け合いも漫才のようにアップテンポなのです。
それからですね。パンク野郎を演じた加瀬亮君、電球役を演じた風間杜夫の書髪型なんですが、これまた凄いですよね。加瀬君の場合、パンクヘアを作りあげるのに、1時間もかかったとか。当初は試行錯誤状態なので、2時間もかかったらしいです。どうも台本には髪が立っているとしか書かれていなかった。で、現場に来て騙されちゃったとか(笑)
それがこのヘアスタイル
そしてあの風間杜夫さんも凄いヘアスタイル!カツラかと思っていたら違いました。
何とバリカンで剃り上げてたというのですから、です。撮影が深夜に及ぶと途中で剃っておられたとか・・・・。実は私、かって風間さんのファンで、よく芝居を観に行っていたほどの風間ファンでありました。
驚きと風間さん、禿げちゃったのかなんて思いました。
でもこのテンションの凄さはかってのつかさんの芝居での風間さんと相通じるところもありますから、意外ではなかった。
そして風間杜夫さん、加瀬亮君とも曰く、三木監督の台本を読んでも理解できなかったというのが共通の感想です。麻生久美子さんもよくわからなかったそうです。
そんな三木監督の予想できない“インスタント沼”とはどんなお話なのか?
三木聡が仕掛ける予測不能なサプライズ。
日本映画を変えた監督。それまでになかった新しいタイプの映画「亀は意外と速く泳ぐ」などの公開作品が次々とヒットテレビドラマ「時効警察」シリーズも高視聴率を記録。「転々」もミニシアター系で大ヒットを記録した。私も「転々」、結構好きな作品でしたね。今回の作品とは違ってもっとのんびりまったりした味のある作品だったよね。
ところが今回はのんびり系ではない。動きも登場人物も何かアクティブな感じかな。
お話の概要
骨董店の電球商会を舞台にしたヘンテコな人、ヘンテコな事件を繰り広げるラブストーリー。
また、この映画のタイトルになっている「インスタント沼」は、『北半球で一番くだらない番組』の中にある「日光テレフォンショッピング」で「チリトマト沼」とともに取り上げられたことがある(当番組で、監督の三木聡が構成を担当していた。勿論インスタント沼は三木のネタである)。
ということでストーリーを詳しく・・・・・。
ひらけ、ぬま!!
まさに泥沼。沈みぱなしのジリ貧OLにとてつもない幸せがやってきた。
担当していた雑誌が休刊になり、出版社を辞めることになった非科学的なことは一切信じない編集者の沈丁花ハナメ(麻生久美子)。
市ノ瀬とふたりで何とか雑誌購読を伸ばそうとするが・・・・・。前の晩に食べたもので口臭が凄いことに。
好きな男、雨夜風太 (松岡俊介)にも振られ、ドロ沼のようなジリ貧人生をやり直そうと身の回りの荷物も処分した矢先に衝撃のを発見
そこには、ハナメの父親が「沈丁花ノブロウ」という全く知らない男だと書かれていた。慌てて母親翠(松坂慶子)に聞いてみるが、母親は河童を探しに行ったとかで池に落ち病院に運びこまれてしまう。
ほら~河童がいるわ!庭を歩いている~~
見えないの?ハナメ。
母親を見舞った後、事実を確かめようと、手紙を頼りに「沈丁花ノブロウ」を訪ねる。しかしそこにいたのは“電球”(風間杜夫)t名乗るうさん臭い骨董屋「電球商会」の店主だった。怪しげな彼を父親と認めたくないハナメ。だがそこで出会ったパンクロッカーのガス(加瀬亮)に「2人とも顔がそっくり」と言われてがっかり
電球との距離も徐々に縮まっていくうちに、ハナメはいつしか骨董の魅力にはまっていく。やがて本当の父親かもしれないという気持ちが芽生え始める。
何か怪しげなリサイクル業者3人組
リサイクル業者・東 (村松利史)、リサイクル業者・大谷 (森下能幸)
リサイクル業者・川端 (松重豊)
電球から「骨董屋が向いている」と言われて嬉しくなったハナメは貯金をはたいて部屋を改造し骨董屋を始めることにする。最初はなかなかお客が来なかったものの、電球からの「人生うまくいかないときは水道の蛇口をひねれ」という奇妙なアドバイスのおかげで、なんとかお店も順調にいきはじめる。
折れ曲がった古釘を購入する客(石井聰亙)
時々、電球の店に出向くハナメはガスとも仲良くなる。そこへ謎の美女飯山和歌子(相田翔子 )が現れる。運命の人を決める機械を探していると言うのだ。その機械はツタンカーメン像で100円入れると、運命の人の写真を出して教えてくれるとうのだ。この機械の所在を突き止めるため、ハナメはフリーライターの市ノ瀬千(ふせえり)の助けを借り、製造メーカーを探す。その泰安貿易・亀坂社長 に岩松了が登場していた。今回は出番少なかった。ふせえりは相変わらずあの独特な乗りで麻生久美子との絡みが絶妙突然大きな声で叫ぶテンションの高さも抜群。
何だかんだでその機械は電球のお店にやって来た。和歌子が100円を入れて占うと、出てきた写真は何と電球の写真じゃないか何か裏がありそう?
ある日突然、電球は店を閉めて旅に出ると言い出した。旅の資金に怪しげな古い蔵の鍵を、100万円で買ってくれと頼まれたハナメ。うっかりそれを買ってしまう。その蔵にはスゴイ宝物が入っていると豪語する電球。喜んだハナメだったが、それは電球のうそだった。つい腹を立て、鍵を投げつけその場を飛び出してしまう。
1人自分のお店に戻ったハナメだったが、自分を本当に理解してくれるのは電球だけだったと気づく。意地を張って父親だと呼ばずにいたことを後悔し、急いで電球の元へ訪れたが、すでに彼は度立った後だった。
電球は和歌子と旅立った。彼女に一目ぼれしたのが運のつき
ハナメは電球から受け継いだ蔵の中身を確かめるべく、ガスと一緒にある村へ向かう・・・・・。
蔵の中は一体何なのか?
そして、ハナメが最後に目にしたスゴイものとは
母は無事に意識を取り戻し、再びふたりはいつも通り。ハナメはしおしおミロを飲んでいた。
ある日ガスの仕事を手伝っていたら、かっての恋人が、通りかかる。同僚だった立花まどか(白石美帆)と仲良さそうに・・・・。でも頭のてっぺんは・・・・・?
他にも色々な方が登場!
オムライス屋のおばちゃん には、新屋英子
エヴァンゲリオン好きの住職 にあの漫才の海原はるか
巻物の神主 には、伊吹吾郎
目撃するサラリーマンにはちょっときもい温水洋一
「亀は意外と速く泳ぐ」「転々」の三木聡監督が、「時効警察」の麻生久美子を主演に迎えて贈る奇想天外ハートウォーミング・コメディ。不運続きで人生下り坂のダメダメヒロインが、実の父親という奇妙な骨董屋と出会ったのをきっかけに新たな世界を見出していく予測不能の幸せ探しの旅路を、小ネタを織り交ぜシュールかつハートフルに綴る。共演は風間杜夫、加瀬亮、松坂慶子。(allcinemaより抜粋)
そして何といってもハナメのに注目!山瀬公子さんがデザインしています。
三木監督のインタビューはこちら
メディア | 映画 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | 日本 |
公開情報 | 劇場公開(アンプラグド=角川映画) |
初公開年月 | 2009/05/23 |
ジャンル | コメディ/ドラマ |