銅版画制作の日々

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ハート・ロッカー◆◇THE HURT LOCKER

2010-03-12 | 映画:シネコン


イラクでの取材体験に基づいて描く戦場の恐るべき実態

東宝シネマズ二条にて鑑賞。仕事終了後、急いでシアターに。。。。今日はアカデミー賞6冠に輝いた「ハート・ロッカー」です。
ニューヨークアイラブユーパート2はちょっと後にしてまずこの記事を書きたいと思います。

さてTHE HURT LOCKERとは?アメリカ軍の隠語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」という意味だそうです。サンボーンがこの地での恐怖をジェームズに語るシーンが後半にありましたが。まさにこのタイトルの恐怖を語っていました。

かなりリアルでした。爆発音も凄いし、爆弾の処理シーンも何か言い知れない緊張感がじわじわと伝わってきます。またベッカムと言う名の少年の遺体(実は人違いだった)からも爆弾が見つかり、ジェームズがその取りだすシーンも見ていてわあ~とのけぞってしまうくらいドキドキものです。

STORY

2004年夏。イラク駐留米軍のブラボー中隊に所属するJ.T.サンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)とオーウェン・エルドリッジ技術兵(ブライアン・ジェラティ)と隊長であるトンプソン軍曹(ガイ・ピアース) は、猛暑のなか、いつものように爆発物処理の任務に携わっていた。


ガイ・ピアーズとは気付きませんでした。

ところがトラブルが重なり何と大爆発。防護服を着てはいたものの、爆弾の至近距離で作業していたトンプソン隊長は即死してしまう。( トンプソン隊長がガイ・ピアーズとは知らないままこの物語から消えちゃいましたよ。)

代わって中隊のリーダーとして赴任してきたのが、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー) だ。


遠隔ロボットなんかいらないと一蹴りするジェームズ。

最初の任務は住宅街のモスク近くで発見された爆弾の処理。ジェームズは、部下のサンボーンとエルドリッジを連れて現場に向かう。だが、通常のチームのように危険を回避できる遠隔ロボットを使わず、自らが防護服に身を包み、爆弾撤去に向けて歩き出したのだ。 目くらまし用の煙を焚きながら、爆弾に近づいていく。死と背中合わせの任務なのに、異様なまでに落ち着き払っていた。そこへ何やら怪しげなタクシーが猛スピードで突っ込んで来た。そんなタクシーにもひるむことなく、何と運転手に銃を突きつけて追い返す。そして地中に埋められた6つの爆弾の処理を無事にやってのける。冷や汗を垂らしながら、この状況を見守るサンボーン、中隊のルールを守るように諭すが、ジェームズはまったく動じない。

翌日、ジェームズ、サンボーン、エルドリッジの3人は国連の施設に向かう。入口付近に無断駐車されている車が怪しげな荷物を積んでいるという知らせが入ったからだ。ジェームズが車に近づくと突然向いの建物からテ●リストが発砲し、車が炎上。そんな状態の中、ジェームズは消火器を使い、任務を遂行。後部トランクに積まれていた無数の爆弾を発見。「どうせなら気持ちよく死にたい」と呟きながら車の内部の爆破装置を解除する。無謀なジェームズに、2人は怒りや不安を覚える。
上官はそんなジェームズの行動を賞賛!彼もまた今までの功績を明かすのであった。

砂漠地帯の任務終了後、帰途についた中隊の面々に予測もつかないアクシデント。捕虜を護送中、車がパンクして立ち往生している米軍請負人グループ。助けようとした矢先、テ●リストとの戦闘に巻き込まれるのである。敵を倒さなければならない状況に陥った中隊の3人、小さな建物から様子をうかがう敵との持久戦が始まる。



お手柄のエルドリッジ。


戦闘経験の浅いエルドリッジがからくも射殺。サンボーンも850メートル先の敵を見事にライフルで狙撃。
ジェームズはサポート役となり、二人を励ます。

※請負人チームリーダーにはあのレイフ・ファインズ 。ところが戦闘半ばであっけなく射殺され。。。。お終いでした。レイフさん、なかなか格好良かったのですが。

その夜、基地に戻った3人はストレス発散のためか?酒盛り。夜更けまで飲みまくる。ジェームズ、故郷にいる別れた妻と幼い息子の話をポロリ。。。。。驚くことに、自ら回収した爆弾の部品をコレクションしていたことが分かってしまう。
何やら風変わりで謎だらけのリーダー・ジェームズである。

不○弾の回収というシンプルな任務が中隊に下された。デスワークに退屈したという軍医ケンブリッジ大佐(クリスチャン・カマルゴ)と3人は、テ●リストの爆弾製造拠点らしきビルの内部を調査。
やがてジェームズは人間爆弾になりそこねた少年の遺体を発見、ショックを受ける。その少年は、ジェームズがサッカーに興じて心通わせたベッカムという少年のようだった。
腹部に埋め込まれた爆弾を取りだし、遺体を運び出すジェームズ。一方ケンブリッジは地元の市民の中に紛れ込んだテ●の爆弾のせいで、彼も殉死となる。彼と親しかったエルドリッジはその場で激しく動揺。


その夜、また大きな爆破事件が起こる。また3人は原因究明のため駆り出される。
ベッカムの死で怒りを募らせるジェームズは完全に我を見失っていた。彼の頭の中で自○テ●ではなく、犯人は逃亡したと断定する。サンボーンの反対を押し切って任務外の追跡作戦を開始。しかし成果はまったく得られず。。。。その上エルドリッジはテ●リストに拉致されかけたところを救出されたが。足を重傷して離脱するはめに。。。
そして不幸中の幸いだったのは、遺体がベッカムではなかったこと。その事実を知ってジェームズはただ呆然とするばかりだった。

次に中隊が遭遇したのは、体中に爆弾を巻かれたイラク人の男だった。通訳を介して衣服を脱ぐように指示。何とシャツの下から大量の爆弾が現れる。サンボーンは自爆テ●だと主張するが。


「俺はまだ死にたくない。子供が欲しいんだ。男の子が」とサンボーン。


ジェームズは防護服を着て「家族がいる。助けてくれ」と叫ぶ男に近づき、爆弾を調べ始める。厳重にロックされ、カッタ―では切断できるものではなかった。しかも時限装置つきで、タイマーは後2分しかない状況。さてこの男を助けることが出来るのだろうか?


ロケ地は隣国ヨルダン

バグダッドのシーンは、首都アンマンの貧困地域周辺が中心だが、なかにはロケ現場が実際の戦地から数時間の場所もあり、「これほど戦地に近いところにいることが、演技と撮影のあらゆる面において特別な効果をもたらした」と監督は話している。  

また監督が目指したのは、まるでドキュメンタリーのような戦争映画。
地面の石ころたちが爆破によって、飛び跳ねたりするのも印象的な場面である。
脚本はマーク・ボールのイラク取材体験を元にしたオリジナル、手持ちカメラを駆使した撮影、現実の音にこだわったという音響効果まで、随所に見られる。 (日経トレンディネットより抜粋)

有名スターを使わず、あえて、観客が顔を知らないような無名の俳優を主役3人に抜てきしているのも、その1つ。「スターは映画の終わりまで死なないという約束事があるでしょう? それでは、誰にでも、いつでも死が訪れる可能性がある戦争を描くことができない」と監督。

そして何よりも本作が低予算で製作されていることも一つのポイントだろう。ハリウッドのメジャー・スタジオの資金を得ていない独立系作品のため、監督自ら各所に奔走してかき集めた製作費は約1100万ドルといわれている。ちなみに「アバター」は2~3億ドルだそうですから、この作品はその20分の1以下で作られたことになる。

レイフ・ファインズ、ガイ・ピアーズといった有名俳優が名を連ねているが、彼らはあくまでも本作の企画趣旨やビグロー監督の情熱に突き動かされて小さな役での友情出演を買って出たということで、いわばサポーターだそうです。

女性監督が作ったとは思えないくらいハードでリアルな作品でした。凄いバイタリティのある方ですね。


キャスリン・ビグロー監督

「ハートブルー」「K-19」のキャスリン・ビグロー監督が、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫の戦争アクション。テ●の脅威が続く混沌のイラク・バグダッドを舞台に、爆発処理チームのリーダーとして新たに赴任した破天荒な主人公ら3人の兵士が尋常ならざるプレッシャーに晒されながら爆弾解除に取り組むさまを、徹底したリアリズムで生々しくスリリングに捉えていく。主演は「28週後...」のジェレミー・レナー。共演に「ミリオンダラー・ベイビー」のアンソニー・マッキーと「ジャーヘッド」のブライアン・ジェラティ。

ラスト:ジェームズは、また新たなる365日間の任務を遂行するため、またしても死地に降り立つ。

メディア 映画
上映時間 131分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2010/03/06
ジャンル アクション/サスペンス/戦争
映倫 PG12

オフィシャル・サイト
http://www.thehurtlocker-movie.com/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://hurtlocker.jp/

 

 

 

Comments (7)
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