この愛、赦し給え──
原題:박쥐
東宝シネマズ二条にて鑑賞。非常に濃い内容です。実は、バンパイアものとはまったく知らず。。。。。また最後の最後まで暗くて重たかった。そして何といっても生々しい。う~んとにかく凄いわ~~。
ただちょっと引っ張りすぎのような感じもしました。いったん終わりそうな気がしたのですが。。。。まだまだ続きがありました。それからが結構長かったです。前に座っているご高齢の男性、途中で出て行きました。疲れたのかしら?かなり刺激強いから、ハードだったかもしれません。でも私的にはどちらかといえば、好みの作品です。ちょっと2時間13分はきつかったかも。
さてお話ですが。今回もallcinemaさんより抜粋します。
STORY
病院で重病患者たちを看取ることしかできない自分の無力さに絶望したカトリックの神父サンヒョン(ソン・ガンホ)は、アフリカの研究所で極秘に進められていた致死率100%の謎のウイルスに対するワクチン開発に、自ら実験台として参加する。ほどなく発病し、命を落としたかに思われたサンヒョンだったが、正体不明の血液を輸血され、奇跡的に生き返る。帰国したサンヒョンは、信者の一人から病弱な息子の祈祷を請われ、幼なじみのガンウ(シン・ハギュン) と再会する。彼はそこで一家に虐げられているガンウの妻テジュ(キム・オクビン) と出会い、思いがけず心惹かれていく。そんな中、彼の肉体はいつしかヴァンパイアのそれへと変貌、生き血を吸わなければ生きていけない存在となってしまったサンヒョンだったが…。
皮膚は水泡だらけ状態。生き血を飲むとその水泡はたちまち消えてしまう。
相手役のキム・オクビンもソ・ガンホを相手になかなかの迫真演技でした。可愛いキャラですが。後半、バンパイア変身したテジュをオドロオドロしく人間を狙うあたりが狂気的美女のオ―ラを放っていたなあなんて思いました。ソン・ガンホも圧倒される存在のような気がしますよね。 ラストはよくあるバンパイア作品の結末どおりでしたが、これもなかなかハリウッド作品とは違う韓国的な趣をじんわりと感じました。 解説(allcinemaより抜粋) 「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」の鬼才パク・チャヌク監督が、吸血鬼となってしまった神父を主人公に描く禁断のラブ・ストーリー。エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』をモチーフに、聖職者でありながら図らずも吸血鬼となってしまい、挙げ句に人妻と恋に落ちてしまった男が、信仰と欲望の狭間で葛藤しながらも罪を重ねていくさまを、ユーモラスなタッチを織り交ぜつつグロテスクかつ官能的に描き出す。主演は「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」の名優ソン・ガンホ。共演にキム・オクビン、キム・ヘスク 。 ※ラ夫人役のキム・へスクの目が何ともいえませんでした。
テジュは夜になると、裸足で走りまわる。夫や義母から夢遊病だと言われながら。。。。
そんな彼女の前にサンヒョンが現れる。2人は惹かれあいながら、とうとう交わることになる。それがかなりリアルな描写でしす。ちょっと赤面しちゃいますね。ところがリアルなのはこういう描写だけではなく、血がドバッと吹き出す場面や、肌をえぐるという場面もかなり凄いです。血を見て気分が悪くなる方にはあまりお薦めではないですね。
ソ・ガンホはビジュアル的には特に美しいわけではないのですが、意外にこの役はハマっていましたね。「グッド・バッド・ウィアード」の面白いイメージが強かっただけに、この刹那的な役どころがあまりにも素晴らしく演じていたので驚きました。役者パワーにはつくづく感心してしまいました。
空中を飛んだり、人間を持ちあげたりと、バンパイアの持つ力も登場。傷をしても、あっという間に治ってしまうというバンパイアの不死身なところも出てきます。ダレン・シャンはまだ未見ですが。多分同じバンパイアムービーでもかなり毛色は違うように思います。ハリウッドでは描けない、韓国的重厚なバンパイアムービーのような気がするのです。
メディア | 映画 |
上映時間 | 133分 |
製作国 | 韓国 |
公開情報 | 劇場公開(ファントム・フィルム) |
初公開年月 | 2010/02/27 |
ジャンル | ホラー/ドラマ/ロマンス |
映倫 | R15+ |
ノミネート:パルム・ドール 受賞:審査員賞 ノミネート:インターナショナル映画賞
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