この日は、「共喰山」も鑑賞しました。最初は「アリス・クリ―ドの失踪」。京都シネマにて。
アリス・クリ―ド役にはジェマ・ア―タートン。実はこの人あんまり好きな女優さんじゃあなかった(笑)最近立て続けにハリウッド作品に登場して、結構美味しい役を演じていた。「タイタンの戦い」やちょっと前になるが、「007 慰めの報酬」にも出演。
でも今回のこの役でちょっと見方が変わったかもしれません。いやあなかなか身体張っての熱演。誘拐されてボロボロ状態、で何とか助かりたいという強い希望を失わないアリス役のジェマさんに拍手もんでした。メイクが涙で取れて泣き顔状態。素顔がわからない(笑)
そしてこのアリスを誘拐して身代金をゲットしようとする誘拐犯の2人の男にはこの2人。。。。。
ダニー:マーティン・コムストン ヴィック:エディ・マーサン
マーティンはスコットランド出身、エディとジェマはイギリス出身だそうです。
最初はまったくセリフもなく、、、、無言です。ダニーとヴィックが用意周到に準備する場面が続きます。
実は、刑務所で知り合ったダニーとヴィック、誘拐のプランを綿密に練り、ターゲットとしてダニーが新聞で見つけ出した富豪の娘アリス・クリードを選んで誘拐。しゃきしゃきと動きます。まさしくプロ!
そして、路上で拉致したアリスをアパートの一室に監禁。目隠しをされたまま服をはぎ取ります。泣きわめき、暴れまくるアリス。
誰も傷つけず、正体もばれず、上手く金をゲットできるはずだった?ところが、、、、。
ダニーには秘密があった?う~んそれって・・・・。
ダニーとアリスは恋人関係だったのだ、、、、。激しく抵抗したアリスに対して思わず覆面を外してしまった(汗)
まさか恋人ダニーが自分を誘拐するとは!?当然のごとく、アリスは怒り心頭です。そりゃそうですよね。必死に言いわけするダニー。これは観ている私にも驚きでした。
この瞬間から誘拐犯とアリスの関係はややこしくなっていきます。3人の力関係が何度も逆転していきます。ダニーの告白が引き金となって周到な誘拐計画はまったく予想もつかない方向へと、、、、。
ダニーの銃を奪おうとチャンスを狙う、、、、。
囚われの身となったアリスは恐怖のどん底に陥りながらも生き抜く希望を捨てない。この精神が凄いわ!
ついにチャンスが・・・・!と思ったらまた変わる?
もみ合いの際に壁に撃ち込まれた弾丸と床に転がる薬きょう、これヤバいわ!
お互いの生きる欲望を制するために、騙し騙され、、、、。心理ゲームは進んでいくのだった。
一生遊んで暮らせる金をゲットして、それから2人は?
この2人の関係に新たな謎がある。これにはまたまたびっくりでした。これって三角関係?
あらすじ(MovieWalkerより拝借)
刑務所仲間のヴィック(エディ・マーサン)とダニー(マーティン・コムストン)。まず、ヴィックが誘拐計画を練り、ダニーが新聞で恰好の標的、富豪の娘アリス・クリード(ジェマ・アータートン)を見つける。二人はアリスを白昼堂々と路地で誘拐、用意しておいたアパートのベッドに両手両足を縛り付ける。ヴィックの計画は細部まで完璧だったが、若いダニーは怖気づいて動揺を隠せない。そんなダニーを叱りつけながら、中年のヴィックは冷静沈着に事を進めていく。アリスの写真を父親に送りつけ、200万ポンドを要求、命乞いするアリスの動画を送信する。一寸の狂いもなく進行しているかに思われた誘拐計画だったが、ダニーは大きな秘密を抱えていた。実は、人質であるアリスとダニーは恋人同士だったのだ。この事実を首謀者であるヴィックは当然知らない。当事者であるアリスにとっても、まさか誘拐犯の一人が自分の恋人だとは知る由もなく、恐怖のどん底に陥りながらも生き抜く希望を捨てていなかった。ヴィックが外出中、果敢にも誘拐犯相手に抵抗を試みるアリス。思わぬ激しい反撃にあったダニーは、思わず覆面を脱ぎ自分の正体をバラしてしまう。外から戻ってきたヴィックは、ダニーとアリスの言動に不信感を抱くものの、身代金の受け渡しが明日の朝に決まった安堵感と興奮から、深く追求することもなくそのまま寝てしまう。翌朝、ヴィックは成功を確信して、大金を手に入れたあとの夢の生活をダニーに語る。そのとき、もう一つの秘密の関係が明らかになる。その頃、ベッドに縛り付けられたままのアリスは、ここからどうやって脱出するかを必死に考えていた。疑心暗鬼が三人の心の中で吹き荒れる中、誰が誰を裏切り、誰が生き延び、大金を手にするのは誰なのか。二転三転の逆転劇が始まろうとしていた……。
アリスを移動させ、いよいよ身代金の置き場所へ向かう。
この結末は一体どうなるんだろうか?なんて考える。間違いなくこの3人の内誰かが勝ち組のはずだし。そんなことが頭の中をよぎりながら、作品の面白さにのめり込んでいくのでした。
車を焼却してしめしめと思ったのにね。
犯罪者も被害者も所詮人間、気持ちの中に隙がちょっとでも出来れば、どんな方向に傾くかはわからないもんですね。とにかく意思を強く持つことかも。
メディア | 映画 |
上映時間 | 101分 |
製作国 | イギリス |
公開情報 | 劇場公開(ロングライド) |
初公開年月 | 2011/06/11 |
ジャンル | サスペンス/犯罪 |
映倫 | PG12 |
作品紹介(goo映画より)
イギリスで公開されると、その緻密な作品世界に、「ダニー・ボイルやクリストファー・ノーラン、ウォシャウスキー兄弟のデビュー作に匹敵する」と英米の批評家に絶賛されたという本作。これが長編デビュー作というJ・ブレイクソン監督は、まだ30代前半。登場人物はたったの3人、場所もほとんどが拉致された部屋で進行するなど、低予算映画であることは画面からも伝わってくるが、それを逆手に取ってキャラクターを掘り下げてサスペンスを生む手腕は、随所に才気が感じられる。脚本も兼ねているため、デビューにあたって今までに浮かんださまざまなアイデアを盛り込んだのだろう。二転三転する展開、人間関係からは目が離せない。