お父さん、生きていますか?
京都シネマにて鑑賞。
続編とは知らず・・・・(汗)前作「太陽に灼かれて」はカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリとアカデミー外国語映画賞をダブル受賞した名作だったんですね。
これは前作を観ないと分からないかもしれません。ニキ―タ・ミハルコフといえば、「12人の怒れる男」の監督でした。
時間軸が前後するのもあり、なかなか把握出来ません(笑)43年と41年の出来ごとが交互に映し出されます。
冒頭のシーンで、スターリンが自分の誕生日らしく、肖像がかどられたケーキに顔を押しつけられます。これはどうもロシア人のスターリンへの憎しみからの妄想のようです。ロシアの歴史をはっきり知らないと、理解出来ないのかもしれません。
とにかく独裁者であるスターリンによってロシアの国民は苦しめられたのはこれで分かりますよね。
元陸軍大佐アレクセイ・セルゲーヴィチ・コトフをニキータ・ミハルコフ監督が演じている。
そしてナージャ役には監督の実娘 ナージャが前作と同じく続投!
あらすじ(goo映画より拝借)
1943年5月、モスクワのスターリン私邸に呼び出されたドミートリ・アーセンティエフ大佐(オレグ・メシーコフ)は、元陸軍大佐アレクセイ・セルゲーヴィチ・コトフ(ニキータ・ミハルコフ)について尋ねられる。革命の英雄として名高いコトフはスターリンに背いた罪で処刑されたことになっているが、彼がまだ生きていると睨んだスターリンは、ドミートリにコトフの捜索を厳命する。1936年夏、コトフをクレムリンに連行したのはドミートリだった。コトフの妻マルーシャはドミートリの元恋人で、コトフの巧妙な策略で彼女との仲を引き裂かれたと信じたドミートリが、大粛清に乗じて私怨を晴らしたのだ。マルーシャを取り戻したドミートリは、彼女とコトフの娘ナージャ(ナージャ・ミハルコフ)を匿った。ドミートリは複雑な思いを胸に、戦時中のコトフの消息を辿っていく。1941年、コトフは劣悪な強制収容所で他の政治犯たちと共に重労働を強いられていたが、6月22日にソ連への侵攻を開始したドイツ軍の爆撃を受ける。コトフは火の海となった収容所を脱するが、逃走中にドイツ軍から逃げ惑う農民のパニックを目撃する。その頃ナージャは、5年前に姿を消した父への思慕の念を今なお抱いていた。そのことをドミートリに諌められたナージャは、父が生きていることに気づく。8月、従軍看護師となったナージャは赤十字の船に乗り込み、ドイツ軍機の攻撃に遭う。辛くも生き延びたナージャは、父を捜すことが自分の使命であると心に誓う。10月、コトフは懲罰部隊に一兵卒として加わり、要塞の建造に従事していた。しかし、想定していたルートとは反対側からドイツの戦車軍団が攻めてくる。貧弱な装備のコトフの部隊はなす術もなく、生き残ったのはコトフを含む僅かな仲間だけだった。一方、父を捜しながら放浪していたナージャは、ドイツ軍の蛮行を目の当たりにする。
あらすじを読んで、こういうお話だったんだと理解。やはり前作を観ていないとどういう作品なのかはわからないと実感。
ドミートリの恋人がコトフの策略でコトフに奪われたんですね。このあたりもいきさつをまったく知らないと繋がらないし。。。。。
あちゃ失敗だわ(笑)なんて後悔もんです。観る前に調べておくべきだった。
この人がドミートリ大佐。オレグ・メンシコフ
前作「太陽に灼かれて」に続き出演。
戦争がもたらす人間のエゴイズム、、、。これはショックというか、恐ろしいものを感じました。
沢山の国民がいるにもかかわらず平気で橋を爆破したり・・・敵味方の区別がつかないソ連の兵士たち。
ふざけ半分に病院船を攻撃したり、ソ連の村人を小屋に閉じ込め焼き殺すドイツ軍。味方の兵士が2人殺された逆恨みにあんなに多くの人々を殺すのだから・・・。う~んこれって許されることなの!?
目をそむけたくなるような多くの戦闘シーンに、凄い嫌悪感さえ感じます。人間が人間に手をかけるなんて、、、、。
でも父コトフと娘ナージャがこんな状況でも、何とか生き延びようとするハングリー精神。まさに生きることへの願望を失わない。それにつきます。
解説(goo映画より)
「太陽に灼かれて」のニキータ・ミハルコフ監督が自ら主演し、16年の時を経て完成させた続編。ソ連とドイツによる壮絶な全面戦争を背景に、更なる過酷な運命を辿る元大佐と生き別れた娘の姿を描く。共演は、「シベリアの理髪師」のオレグ・メシーコフ。2010年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
メディア | 映画 |
上映時間 | 150分 |
製作国 | ロシア |
公開情報 | 劇場公開(コムストック・グループ) |
初公開年月 | 2011/04/16 |
ジャンル | ドラマ/戦争 |
映倫 | G |
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