銅版画制作の日々

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彼らが本気で編むときは、(2017)

2017-03-01 | 映画:シネコン

 カタチなんて、あとから合わせればいい

東宝シネマズ二条にて鑑賞。「かもめ食堂」の荻上直子監督作品。いやあ生田斗真君がほんまにリンコそのものやった。生田君はどこにいったやら?
なりきる彼にほんまに驚きばかり。演技大変やったやろな。など思いながら彼、いや彼女の演技に見入った。
マキオ役の桐谷健太君はとても淡々としていて落ち着いた役柄。でもリンコを深く愛しているという感じ。一人の女性、いや一人の人間としてかな。

トモ役の柿原りんかちゃんもこの2人に負けず劣らず良い演技。自然な11歳を演じていたな。感じやすい年頃の子供を上手く表現していた。どうも調べてみたらこれが映画初出演だったようだ。

とにかく3人とも素晴らしい。萩上監督のあの独特なテンポがこういう素晴らしい世界も作るだなあと感じた。まるで魔法みたいだ!久しぶりに観た邦画作品、間違いなかった。今まで生田君という人はジャニーズの世界のスターというイメージがあったけど、この作品を観て、ちょっと観方変わったかも。いやあ萩上監督ワールドは彼らを変えてしまうのかも?それにしても難しい役に挑戦したんだね。脱帽です。

  

あらすじ(allcinemaより)

母と2人暮らしの小学5年生トモは、母が男を追って家を出て行ってしまい、一人で放置されてしまう。こうしたことは初めてではなく、トモは以前も頼った叔父マキオの家へと向かう。優しく迎えてくれたマキオの傍らには、初めて会う女性リンコがいた。マキオの恋人だというリンコは、男性として生まれ、性別適合手術を受けて女性となったトランスジェンダーだった。明るく優しい彼女は、おいしい料理やかわいいお弁当を作ってくれて、トモコは実の母からは受け取ることのなかった家庭のぬくもりや愛情を感じていく。そんなリンコは、未だに周囲の心ない偏見にさらされることも少なくなく、悔しいことがあると必ず編み物をして心を落ち着かせるのだった。マキオとトモと一緒に暮らすうち、いつしかある思いを強くしていくリンコだったが…。


編み物も生田君、桐谷君、上手く編んでいたな。108個編み、煩悩として燃やすんだって。

リンコはトモを母以上に愛してくれる。本当にトモを自分の子供として育てたいと思うんだけどね。実際に母が目の前に現れると、、、、、、。やっぱり母には勝てない。何か月か一緒に暮らしてみたけどやっぱりどんな母であっても母に違いないのかもしれないね。そのことに涙ぐむリンコ姿にはぐっときてしまった。

静かに淡々とドラマは進む。その中に人間の真の深さの愛を感じた気がした。久々に良い映画を観た気がした。

 

解説(allcinemaより)

「かもめ食堂」「めがね」の荻上直子監督が生田斗真を主演に迎え、様々な葛藤を抱えながらも家族を持ちたいと願うトランスジェンダーの女性と周囲の人々が織りなす心温まる人間模様を描いたヒューマン・ドラマ。共演は桐谷健太、柿原りんか、ミムラ。


生田君、本当に素晴らしかったよ!感動しました。

メディア 映画
上映時間 127分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(スールキートス)
初公開年月 2017/02/25
ジャンル ドラマ
映倫 G

 オフィシャル・サイト http://kareamu.com/

 

 

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