スパイでも英雄でもない。
京都シネマにて鑑賞。気になっていたキム・ギドク監督作品。彼のファンも多いんだね。結構大勢のお客さんだった。だけど期待ほどじゃあなかったなあ。
悪くはないけど、普通かしら。ラストも思っていたような展開だったので、それほど驚かなかったな。もう少し刺激が欲しい方には肩すかしかもしれない。
退屈はしないんだけど、何かがあると思いながら観ていた私。展開を期待しながら(笑)何を期待していたのかな?結構監督の作品はいつもラストで色々考えさせられるんだよ。でも今回は筋書通りだったからかな。でもいつもずしんと考えさせられる。それがちょいと強くなかった気がする。
北から漂流してしまい、韓国で拘束。スパイ容疑で捕まるナム・チョル。彼は漁師なんだけど。中々理解してもらえず。脱北者とも思われるけど。
しきりに北へ帰りたいと言う。
唯一彼を信じるのは捜査官のオ・ジヌ(イ・ウォングン)色々助けてくれる彼にチョルは次第に心開く。
脱北したくないチョルは終始目を閉じたまま、ソウルの街を見ようとしないのは、、、、、。北へ帰った時にヤバいからなのか?とは言っても結局目を開けてしまうんだけどね。
街を見てどう感じたのか?いや愛する妻と子供の存在にはやはりかなわないようだ。
なんだかかんだと脱北した方が身のためだと話すも聞き入れず・・・。妻子が待つ北へと戻るのだが。しかし北へ戻った彼には過酷な現実が待っていた。
幸せってなんだろうね。決して楽な生活ではないけど、よほど家族との幸せがチョルにとっては良かったんだろうね。
あらすじ(allcinemaより)
貧しいながらも妻と幼い子どもと幸せな日々を送る北朝鮮の漁師ナム・チョル。ある日、いつものように漁に出たところ、ボートのスクリューに網が絡まりエンジンが故障してしまう。そのまま漂流をつづけ、やがて韓国領内に。ついに韓国の警察に拘束され、スパイ容疑で執拗な取り調べを受けることに。どんな拷問や甘い誘惑にも、ひたすら妻子のもとへ返してほしいと訴え続けるチョルだったが…。
解説(allcinemaより)
嘆きのピエタ」「メビウス」の鬼才キム・ギドク監督が、南北朝鮮の分断の狭間に迷い込んでしまった一人の男を主人公に、国家の対立に翻弄され、理不尽な運命を強いられる男の悲痛な姿を鮮烈に描いた衝撃のサスペンス・ドラマ。主演は「クライング・フィスト」のリュ・スンボム。
ここからネタバレになりますが、結局日々の生活のために働かなくては食べていけないチョルはまた漁業に出ようとしますが、、、、。一旦汚名が付いたため、漁に出ることは許されず・・・・。しかしそれを振り切って船を出すチョル。このままではすまされませんよね。
という結果になって作品は終了となります。これなら、韓国にいた方が良かった?かも・・・・。
メディア | 映画 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 韓国 |
公開情報 | 劇場公開(クレストインターナショナル) |
初公開年月 | 2017/01/07 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 | G |
オフィシャル・サイト
http://www.thenet-ami.com/