7月24日鑑賞・・・。前日は多治見まで行って、この日は朝からアップリンク京都まで2作品の映画を鑑賞することに。そのうち一本は「劇場」先日東京でも観たので、記事アップはしない予定。
さてこの作品はあのフランソア・オゾン監督の新作。大好きな監督さんなので楽しみでした。いやあなかなかリアルな作品でした。フィクション作品ですが、ノンフィクションに近い・・・。というのもこの話、ある事件をベースに制作されたもの。また今もこの事件の裁判が続いているというのだから、驚きです。
さて今も進行中の「プレナ神父事件」。一人の勇気ある告発から端を発し、結果的に80人以上もの被害者が名乗りを上げたという凄い事件。その張本人であるプレナ神父は、教区を変えながら長きに渡って信者家庭の少年たちに性暴力を働いたという驚く事実が白日の下にさらされたというもの。
被害者となった3人が今回の主人公です。
あらすじ(ウキペディアより)
リヨンで妻子と暮らすアレクサンドルは、少年時代にプレナ神父から性的虐待を受け、トラウマを抱えていた。
アレクサンドル・ゲラン役メルヴィル・プポー
そんなある日、アレクサンドルはプレナ神父が今も聖職者をしており、再びリヨンに戻ってきたことを知る。アレクサンドルは自分のような新たな被害者が出るのを止めるため、過去の事件の告発を決意する。
右から2人目 フランソワ・ドゥボール役ドゥニ・メノーシェ
アレクサンドルは、最初は関わることを拒んでいたフランソワや、長年一人で苦しんできたエマニュエルら、自分と同じ被害にあった男たちの協力を得て闘っていこうとするが、それは同時に社会や家族との軋轢を生じさせるのだった。
エマニュエル・トマサン役スワン・アルロー
しかし教会側はプレナの罪を認めつつも、責任を巧みにかわそうとする。沈黙を破った分、アレクサンドルたちは代償を払うために闘わなければならなかった。果たして人生をかけた告発の行方は・・・。
よくぞやってくれました!と思いましたが、ラストを知ることでこれで良かったのか?と考えてしまいましたが。でも一生心の傷を抱えて終わってしまうのは後悔が残るだけ・・・。複雑な思いが残る話ですが、やらないよりやる方が良かったのかと。
左側がオゾン監督
『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』予告編 (7/17公開)