銅版画制作の日々

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映画『マルモイ ことばあつめ』京都シネマにて

2020-08-25 | 映画:ミニシアター

 

 

8月10日鑑賞・・・。

好評だったという事で、再上映されました。一日一回の上映でレイトショー!この日は暑かったです。終了後、駐輪場まで歩いたのですが、夜になっても湿度高く・・・。

あらすじ

舞台は、日本が統治して久しい1940年代初頭の朝鮮・京城(現在のソウル)。

お調子者でガサツ、文字もろくに読めないキム・パンス(ユ・ヘジン)は務めていた映画館をクビになり、息子の授業料を払うために、裕福そうな青年ジョンファン(ユン・ゲサン)のバッグを盗もうとして見事に失敗します。

 

ジョンファンは親日派の京城第一中学理事長の息子でしたが、父には秘密で朝鮮語学会に属し、失われていく母国語=朝鮮語(即ち現在の韓国語)を護るために朝鮮語の辞書を作ろうとしていました。

当時の大日本帝国は、朝鮮での言葉を朝鮮語から日本語へスライドさせる政策を採っており、名前すらも日本名に改名させようとしていました。

学校内では既に、日本語しかしゃべってはいけないという教育方針にもなっていたのです。

母国の言葉を失うことは、その民族としての精神まで失いかねないと危惧する朝鮮の人々の中に、ジョンファンもいたのです。

彼は仲間らと共に、密かに辞書作りのための“ことばあつめ”を行っていました。

 

そして、その仲間の中にパンスの気概を知る“親父さん”ことチョ先生(キム・ホンパ)がいた事から、パンスは辞書作りの手伝いに従事させられる羽目になります(薄給ながらも、一応報酬はもらえます)。

はじめはガチガチなまでに生真面目な自分と正反対のパンスにイライラしっぱなしだったジョンファンでしたが、次第にその心根に触れて心を開くようになり、またパンスもジョンファンらがやっていることの意義こそ全然理解してないものの、彼らにシンパシーを抱きながら共闘していくようになります。

しかし、朝鮮語の存続を認めようとしない統治側の追及は、徐々にジョンファンらにも……。

フィクションではありますが、実際こういう事があったそうです。そういえば韓国と日本は現在も微妙な関係。でも忘れてはならないのは、過去にこのような事があったのだという事。日本はほんまに酷い事をしていたんですね。そういう意味では反省しなければならないと痛感。そんな作品なので、少し違和感のある日本語が飛び交います。歴史をもう一度振り返らなければいけないと思う作品でした。

 

主役を演じたユ・ヘジン、イケメンではありませんが、味のある素敵な俳優さんです。

 マルモイ ことばあつめ公式サイト

 

映画『マルモイ ことばあつめ』予告編

 

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