ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

いかりや長介

2006年03月20日 | 見る聴く感じるその他
 何げなく見ていた今朝の新聞のTV欄で知りました。今夜はテレビ朝日系で「ドリフの長さん大爆笑 三回忌特別企画」が放送されます。
 そうか、今日はいかりや長介さんの三回忌なんだ。。。


 ドリフターズではリーダーとしてメンバーを見事にまとめ上げました。ドリフターズの代名詞にもなった「8時だョ!全員集合」は、テレビ史上有数の大人気番組として今や伝説となりつつありますね。
 「全員集合」終了後は、俳優として再出発。渋い演技の名脇役として活躍しました。「踊る大捜査線」の『和久平八郎』役などが有名ですね。
 1999年には、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞しています。


     


 ドリフターズのリーダーとしても、俳優としても、独特の存在感を持っていたいかりやさんですが、ぼくが一番好きだったのは、何といっても、いかりやさんがベースを弾いていたコマーシャルです。たしかビールのコマーシャルでした。
 いかりやさんが、バンドマンとしてはベーシストとして活動し、1966年にはドリフターズとしてビートルズ来日公演の前座を務めたことがある、というくらいのことは知っていました。
 しかし、そのCFのいかりやさんには、思わず見とれてしまいましたよ。
 タイトなエイト・ビートに合わせてエレクトリック・アップライト・ベースを弾くいかりやさんのなんてカッコいいこと!その顔つきのなんてシブいこと!
 味、あり過ぎですよ。
 そしていかりやさんの弾くベース・ラインが、これまたファンキーなんですよね。たいして難しいことは弾いてないのに、ホレボレするくらいカッコいいんです。
 もしあのCFのようなベースを実際にステージで弾かれたとしたら、共演者する人たちは皆きっと超ゴキゲンになると思うな。


 あのCF、「もう一度見たいな~」と、ずーっと思っていました。
 再度テレビ欄を凝視していたら、今日の「徹子の部屋」も、いかりやさんを偲んで放送されるらしいことが分かったので、昼過ぎにはテレビを見ることのできる状況を整えて待ってました。もしかしたらあのCFをもう一度見ることができるかも、と期待しながら・・・。
 

 ・・・「徹子の部屋」エライ! 
 見事に期待に応えてくれました。久しぶりに見ることができました、あのCF。
 う~ん、いかりやさん、カッコ良すぎです!


     


 番組出演していた、いかりやさんの長男である碇矢浩一さんが、こんな話をしていました。
 そのCF収録前に、碇矢家はグァムに家族旅行に行っていたのですが、いかりやさんはベースを持って行ったんだそうです。そして、家族旅行に来ているにもかかわらず、時間のある時はずーっとCF収録のためにベースの練習をしていたそうです。
 プロだから当たり前、と言えばそれまでですが、それでも芸に対して妥協することのないいかりやさんの姿が垣間見えたような、いい話でした。ちょっとジーンときたりして。


 いかりやさんは、日本で初めてフェンダー(註:エレクトリック・ベースのメーカー。フェンダー・ベースは、エレクトリック・ベースの名器として知られています)のベースを使用したベーシストだそうです。
 

 2004年3月20日、いかりやさんはガンのために亡くなりました。72歳でした。


     






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コメント (8)
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