意外と知られていませんが、学校教育法で日本の学校では、4月2日から翌年の4月1日までに生まれた子どもが同じ学年になるという定めがあります。
したがって誕生日が4月1日の子は、その学年の中ではいちばん「年下」となります。
これが、ある程度大きくなってからなら、差はあまりありませんが、少なくとも小学校中学年ぐらいまでは、ほぼまる1年の開きはかなり大きなものです。
この年齢の1年の成長の差は大きいです。集団行動ができずに、みんなと同じ行動ができないことがあります。
しかし、親や教師はどの子も同じ学年として、その子をみます。
「なんでみんなと同じにできないの」と親や教師から言われがちになります。
でも、その子にすればできないものはできないのです。
体格ではクラスでいちばん小さい。
一生懸命に走っても、いつもビリになる。
身辺整理についても、ほかの子と同じように片づけができない。
ですから、大人からの「なんでみんなと同じにできないの」は、その子にはこたえます。
場合によっては、自己肯定感が下がってしまい、「どうせわたしなんか・・・」と自信をなくし、意欲が下がってしまうこともあります。
大人は、子どもが小さいときの1年の成長の開きはかなり大きいことを意識して、子育てや教育に、あたるべきでしょう。