箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自信はどのように生まれるか

2022年10月20日 07時51分00秒 | 教育・子育てあれこれ

自信がある人とはどんな人でしょうか。どのように自信をつけてきたのでしょうか。

よく成功した体験を積み上げていけば、それは大きな自信になる。学校教育関係者はよくそのように言います。

また、そのように説明する人が世間でも多いと思います。

でも、それでは成功体験を積めない人はいつまでも自信がなく、小さくなっていなければならないのでしょうか。


過去を振り返ることで、結果だけでなくそこへ行き着く「過程」に目を向けた人は、自己のがんばりを認めることができます。

短い年数の中では難しいかもしれませんが、人生の半生を生きた人なら、自分の半生を振り返ると、じっさいに思うことがあります。

それは、「案外、よくやってこられた」と思える実感を伴います。

できなかったことや失敗したことも、自分のいいところもよくないところも、強みや弱みも、自分のすべてをひっくるめて、「これがわたし」と思えるようになってきます。

そして次です。今までもやってこれたのだから、これからも明日からもなんとかやっていけそう/やっていこうと思えることができます。

それが、自分に自信をもつという本当の自信でないかと思うのです。

かりに、まわりから認められなくても、自分の生きてきた道程の「過程」に目を向ければ、自分にしかわからない宝もののような過去がたくさん横たわっていることに気がつきます。

それが、成功した、失敗したに関係なく、本当の自信のよりどころになるのです。


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