わたしは校長を務めているとき、2年にわたって卒業式の式辞で、吉野源三郎さんの『君たちはどう生きるか』を紹介して、中学3年生に卒業のはなむけの言葉を伝えました。
この小説に出てくる主人公コペルくんの相談相手はおじさんであり、おじさんがコペルくんに書くノートが随所で紹介されていきます。
そのノートの一節で、コペルくんに問いかける場面があります。
「自分は消費ばかりしていて、(学生の)きみは何一つ生産していない。しかし、生産していなくても毎日大切なものを生み出しているんだ」とコペルくんに言っています。
では、何を生み出しているのかとなりますが、卒業生にわたしは、「みなさんも3年間でものは生産していなくても、大切なものを生み出してきたのです。それは何だったと思いますか?」と問いかけました。
そして、答は各々自分で見つけ出してほしいという願いを添えました。
さらに、これからの将来生きていく中でいくつもの問いに出会うだろうが、自分自身で答を見つけ出してほしいというメッセージを贈りました。
式辞の最後では「君たちはどう生きるか」と問いかけて、あいさつの結びとしました。
難しい問いだったかも知れませんが、帰宅してから「親子で3年間でうみだしてきたものを息子と話し合いました」と伝えてくださった親御さんがおられました。
たいへん奥の深い小説が『君たちはどう生きるか』なのです。
この小説に出てくる主人公コペルくんの相談相手はおじさんであり、おじさんがコペルくんに書くノートが随所で紹介されていきます。
そのノートの一節で、コペルくんに問いかける場面があります。
「自分は消費ばかりしていて、(学生の)きみは何一つ生産していない。しかし、生産していなくても毎日大切なものを生み出しているんだ」とコペルくんに言っています。
では、何を生み出しているのかとなりますが、卒業生にわたしは、「みなさんも3年間でものは生産していなくても、大切なものを生み出してきたのです。それは何だったと思いますか?」と問いかけました。
そして、答は各々自分で見つけ出してほしいという願いを添えました。
さらに、これからの将来生きていく中でいくつもの問いに出会うだろうが、自分自身で答を見つけ出してほしいというメッセージを贈りました。
式辞の最後では「君たちはどう生きるか」と問いかけて、あいさつの結びとしました。
難しい問いだったかも知れませんが、帰宅してから「親子で3年間でうみだしてきたものを息子と話し合いました」と伝えてくださった親御さんがおられました。
たいへん奥の深い小説が『君たちはどう生きるか』なのです。
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