美しい海、豊かな自然、琉球王国の時代の文化が脈々と引き継がれた食文化や歴史の宝庫である沖縄へは、例年約2400校、人数では40万人を超える修学旅行生が訪れます。
2020年度では、新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけ、沖縄への修学旅行をとりやめた学校もありました。
その一方で、感染対策を適切におこない、実施した学校も多くありました。
ところで、生徒たちは沖縄修学旅行でどんなことが学べるのでしょうか。
まず独自の風土と歴史の中で織りなされた文化を学びます。カチャーシーやエイサーの踊り、ガジュマルの木のもとにたたずみ、三線の音色を聞きます。
また、琉球時代の歴史に触れることもできます。
さらに、時間に縛られない、ゆったりと時間が流れる、のどかなテーゲー文化を知ります。
さらに、「いちゃりばちょーでー」の言葉にあるような、人と人が出会えば友だちになるという、人情豊かな沖縄の人たちに出会います。
また、「民泊」を利用すれば、地元の人の家に生徒が泊めてもらい、家族のように迎えてくれる沖縄の人の温かさにふれることもできます。
また、豊かな自然の中をいかした体験学習ができます。シュノーケリングで海中のきれいな魚が泳ぐようすを楽しむことができますし、その他のマリンスポーツも体験できます。
さらには、紅芋を掘りチップスをつくる、サーターアンダギーを実際作ってみる、パイナップルのジャムづくりもできますし、海で拾った貝殻を使ったアクセサリー作りもできます。土を練ってシーサーをつくることもできますし、琉球ガラスのコップも作れます。
くわえて、太平洋戦争で唯一の地上戦となり、多数の尊いいのちが失われた沖縄での当時の惨状を伝える戦跡を訪れることができます。
座学では学べないような平和を希求する沖縄の人びとのこころを学ぶこともできます。平和の尊さに触れ、平和を考える貴重な機会を与えてくれます。
このような子どもにとっては得ることの多い修学旅行ですので、2021年度は継続または再開してほしいと願っています。
そのためには、万全な感染対策を学校も受け入れる側も取らなければなりません。
交通機関の点では、航空機は上空の新鮮な空気を取り入れ、機内の空気を滞留させない高性能フィルターを使った換気を実行しています。
貸し切りバスでも、新型コロナウイルス対応のガイドラインを遵守するように努力を重ねています。
宿泊で言えば、民泊は沖縄の人と濃厚接触になりやすいので、ホテル泊が適切でしょう。
各ホテルでは感染対策を講じるのはもちろん、発熱や体調不良に備え、通常準備する保健用の部屋の増設が必要になります。
また、食事もセットメニューにするとか、ビュッフェ形式をとるなら手袋の着用を義務付けるなどの配慮がいります。
また、食事もセットメニューにするとか、ビュッフェ形式をとるなら手袋の着用を義務付けるなどの配慮がいります。
体験学習では、密にならないようにして屋外での体験学習に変更する工夫もできます。資料館の見学や屋内で行う学習なら生徒と生徒の距離をあけるなどの対応が求められます。
新型コロナウイルス接触確認の活用や沖縄県新型コロナウイルス対策パーソナルサポートRICCA(リッカ)を活用できます。
このような感染対策を保護者に説明して、理解・納得してもらったうえで、子どもを送り出すことができるようして、沖縄修学旅行を実施していかなければなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます