2年前、息子が結婚して家を出たのと入れ替わりに、我が家の一員
になった”なっちゃん”です。年はその当時で多分3、4歳、多分柴犬。
来た当時はほっそりした雌犬でした。今はというと、2キロも太って
体重10キロ以上!もこもこしたおばさん犬になりました。
多分というのは、素性がよくわからないからです。私以外は皆動物好
きな家族が、以前から犬を飼いたがっていました。ワンワンセンター
なんかを見て回っていたのですが、なかなか思うような犬に巡りあ
えずにいたところ、ネットの動物愛護協会のもらって下さいサイトに、
可愛い柴犬らしい犬の写真がありました。まあ会うだけ会ってみよう
ということで、はるばる宇都宮まで出かけたところが、そのまま連れ
て帰ることになってしまったのです。その3ヶ月前、街中をうろついて
いるところを、犬好きの一家に拾われ飼われていたのですが、前から
いる2匹の犬と折り合いが悪く、里親を探していたのだとか。なにしろ
あまりにもおとなしい犬で、何の抵抗もなく我が家へやって来て、住
みつきました。名前は夏にもらったのでなっちゃん、単純な名前です。
近所になっちゃんという女の子がいて、呼ぶと両方が振り向きます。
どれぐらいの間、のら犬でいたのかわかりませんが、猫にさえ負ける
弱虫で、よく生き延びられたものです。何かの理由で捨てられて、直
後に拾われたのかも。人間には良いけれど、犬となるとどんな犬にも
敵愾心むき出しです。何かトラウマがあるのでしょうか。あまりにも
寡黙で、来てから数ヶ月鳴き声を聞かなかったくらいです。ただし、
芸はまったくできません。何度教えてもお座りさえできないんです。
なっちゃんという名前だけはかろうじて覚えたようですが。まあ、
噛み付いたり、逃げ出したりするよりいいですかね。これはいやいや
帽子を着せられている写真ですが、かわいいでしょ。