茨城県の北西部の笠間市は笠間焼で有名な陶芸の街です。工芸の丘や陶芸美術
館など焼きもの好きには魅力的な町ですが、笠間稲荷神社も見どころの一つです。
日本三大稲荷神社に数えられる場合もあるようです。稲荷神社の大本山京都
の伏見稲荷は別格としても、美しい朱塗りのこの神社もなかなかの風格です。
稲荷神社というと、寡聞にしてお狐さまを祀っていると思っていたのですが、
違うんですね。五穀豊穣の神さまをお祭りする神社で、狐はその神さまの
使いなのだそうです。711年に山城国稲荷山に創建された神社、つまり伏
見稲荷が最初だそうです。でも村や町の庶民レベルでは稲荷と狐はよく
同一視されていますよね。きつね色のなっちゃんとお狐さま。先祖は同じ?
仲見世通りはお狐さま一色です。
でもこの時期、この神社で一番素晴らしいのは見事な藤の花。
普通に見かける一重の大藤と並んで、珍しい八重の藤が見事でした。
樹齢400年以上だそうで、蝶々のような形の花びらがたくさん丸くつ
いているのが珍しく、可憐な印象です。