清らかな大塔川の水は冷たいのですが、その横の砂利の河原に掘られた
窪みからは熱湯が湧き出しています。川の水で薄めてちょうど良い温度に
して入ります。その名も「川湯温泉」。河原に温泉がいくつも掘られています。
川の水は冷たいのに、すぐ横に熱湯の湧き出す温泉が、不思議ですよね。
熊野本宮大社のすぐ近く、道沿いに数軒旅館や民宿の並ぶだけの小さな
温泉地ですが、それだけに俗化していなくて、ひなびた魅力があり、景色
もきれいな名湯です。
ここにも吊り橋がありました。これは歩道が鉄製の、車も通れる揺れない
橋なので安心して渡れます。
この川湯温泉の前の道を日本一距離の長い路線バス、奈良交通の八木
新宮線が走っています。全長約170キロ、停留所の数も150以上あります。
奈良中部から十津川村、紀伊山地を抜け太平洋岸の新宮に至る6時間半
かかるルートです。私たちはバスとほぼ同じ道を車で行きましたが、大型
バスで曲がりくねった細い山道を行くのも、面白いかも。時間があればね。
宿が持っている栗林に、栗拾いに連れて行ってくれました。
見事に大きな栗をたくさん拾いました。さて、これを全部持って帰って
良いと言われても、どうしましょう?栗は皮をむくのがね。とは言いな
がら、栗ご飯や栗のマフィンなど、色々おいしい想像が広がります。
これが春なら、タケノコ堀りができるそうです。そっちの方がいいな。
とはいえ、秋を満喫の川湯温泉でした。