大阪府との県境に近い奈良県の香芝市に「どんづるぼう」と言われる地元
では結構有名な場所があります。奈良南部生まれの私もなぜか昔から知っ
ていて、「けったいな名前やな」と思っていましたが、実際には見たことがな
かったのですが、
ついに行きました。周りは何の変哲もない雑木林なのに、なぜかその一
角だけ、白い岩肌が露出し、日本とは思えない光景が広がっています。
二上山の噴火でできた真っ白な凝灰岩が隆起、露出したものだそうです。
いわゆる奇勝というやつですよね。離れてみると鶴が屯(たむろ)している
ように見えるので「屯鶴峰」つまり「どんづるぼう」と呼ばれるようになった
のだとか。面白い所です。
入り口にこんな石板がありました。ダイヤモンドトレールというのは、どんづ
るぼうを起点として、二上山、金剛山の方へと続く自然歩道だそうで、トレッ
キングには格好の縦走路だそうです。「ダイヤモンドトレール」というのは、ダ
イヤモンドの和名が金剛石なので、きっと金剛山に由来しているのでしょうね。
ただね、周囲があまりにも汚い!入り口付近には雑然と土嚢が積み上げられ、
ごみや葉っぱで散らかり放題。近くの池にも大量のごみや廃棄物が浮いてい
ます。せっかくの奇勝で、自然歩道の起点でもあるのだから、もう少し整備す
ればと思わずにいられません。