キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

徳島--四国お遍路起点の三寺と第九の里を巡る

2019-07-10 11:00:06 | 旅行
         

         雨の四国徳島に着き、弘法大師が巡られたという八十八か所の霊場

         を巡るお遍路の出発点、霊山寺にまずお参りしました。四国四県全

         部巡ると千五百キロにもなるそうです。雨に濡れながら歩いて回っ

         ている人にも出会いました。途方もない苦労でしょうね。電車を乗

         り継いで、あるいは自動車で、ツアーバスの人もいます。

         

         

         いろいろな巡り方があるようです。一番札所から巡る順打ち、八十八

         番からめぐる逆打ち、どこか一県だけを巡る一国参りなど。私たちは

         最初の三寺だけ、三日坊主もいいとこですね。橙色の明かりが温かい

         本堂、お釈迦様を見上げる可愛い童子たちの噴水、心和むお寺です。

         

         

         

         二番札所極楽寺。

         

         

         三番札所金泉寺。今回はここまで。かなりの雨でしたが、大勢のお遍路

         さんに出会いました。私たちのような半分観光気分の車で乗り付けるよ

         うな不信心者でも、何やらありがたい気分になるのは不思議です。

         

         この三寺はどれも近い距離にあるのですが、その中間あたりに

         「第九の里」いう道の駅があります。横にドイツ館という立派

         な建物があります。第一次世界大戦時、中国で俘虜になったド

         イツ人たちを収容した坂東収容所があった場所です。たった三

         年でしたが、所長さんが俘虜の人権と自由を尊重する人格者で、

         ドイツ人たちも才能豊かな人たちだったので、収容所ではビー

         ル、パン、ウィスキーの醸造から演劇、音楽、その他文化活動

         も活発に行われ、地元の人々とも親しく交流し、日本で最初に

         ベートーベンの第九全曲が演奏されたのだそうです。ドイツ館

         には当時の写真や資料がたくさん展示され、感動的です。

             

         館前の庭では、第九の指揮をするベートーベンの像がありました。
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