キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

祖谷渓

2019-07-11 11:30:19 | 旅行
         

         祖谷は吉野川の支流祖谷川辺りの山深い地域です。大歩危・小歩危
         
         など一歩踏み間違えれば川底へというような難所だらけ、かつては

         日本三大秘境の一つだったそう。平家の残党が隠れ住んだのもなる

         ほどと思われる秘境感がありますが、今は道もでき、観光地化して

         います。でも、訪れた日は前日に雨が降り、川の水かさが増してな

         かなかの迫力でした。

         

         極めつけはかずら橋。猿梨という植物のつるでできたつり橋です。

         

         

         これは恐い!足元がスケスケで、はるか下の川底が見え、足が竦み
        
         ます。連れて行った犬の冬君は、最初の二、三歩頑張ったのですが、

         四本とも足を橋げた(というより、棒状のかずら)に突っ込んでし

         まい、夫が高所恐怖症も何の、決死の覚悟で抱いて渡り切りました。

         今では観光に行ってキャアキャア面白怖がっていますが、昔は、こ

         んな橋を日常渡って生活していたのですね。

         

         

         祖谷渓の断崖絶壁に小便小僧の像があります。覗くと、二百メート

         ルしたに谷底が。ゾクゾクっとします。何でこんなところで?ここ

         の道を作った作業員や旅人が、度胸試しにおしっこをした(ほんと

         に?)のが由来で、この地の出身の彫刻家が作ったのだそうです。

            

         山深い祖谷の断崖の上で、谷底を覗きながら昼も夜もおしっこを

         している。こっけいなような、あわれなような、こわいような、

         でも何故か美しい光景でした。
コメント
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