帰りの新幹線の出発時間まで少し時間があるので、阪急梅田本店の店内をフラフラ歩いて時間を潰してみることにしました。梅田本店内にはカフェやレストラン、休憩スペースなどが従来の百貨店よりも多く設置されているので、楽しく時間を潰すことができました。
これまでの百貨店といえばブランドごとに区切られた衣料品が売り場の主役である雰囲気が強かったのですが、新しくなった阪急梅田本店は、買い物だけでなく百貨店の雰囲気そのものを楽しんでもらうという「劇場型百貨店」を前面に押し出しているのです。
祝祭広場を始め、ホールやギャラリーなど家族連れなどでも楽しむことができる工夫が施されていたりして、買い物のためだけに百貨店を訪れるのではなく、百貨店に来てもらうこと自体に「付加価値」を見出してもらうという姿勢が伺えますね。
祝祭広場天井のこのミラーボール、クリスマスシーズンの際にはこのシャンデリアからクリスマスツリーが架けられていたことがあるそうです。
10階フロアの「うめだスーク」では作家ブランドや若手デザイナーブランドを次々と期間限定出店させているなど、建て替え工事によって余裕が生まれたフロアを活かして、様々な試みが試されているのだとか。これまでにない非百貨店的な売り場として人気が高いそうです。
郊外型ショッピングセンターの隆盛や、ネット通販など、多様化が進んでいる近年の小売業において、新しく生まれ変わった阪急百貨店梅田本店は、「これからの新しい百貨店」の形を示しているのではないでしょうか。
阪急梅田本店の散策が終わり、JR大阪駅方向へ戻ろうとしていたところです。朝から分厚い雲に覆われていて「今日は晴れ間は見えないだろう」と思っていたのですが、分厚い雲が切れて晴れ間が見えてくれました。
西日の強烈な光が阪急梅田本店の巨大な建物に当たり、光り輝いていました・・・。
この後JR大阪駅から東海道本線(JR京都線)に乗車して、一駅お隣の新大阪駅へ移動することにします。
午後6時過ぎのJR新大阪駅・東京方面行き東海道新幹線ホームにやってきました。この時間帯の東京方面はのぞみ号やひかり号が約10分刻みで次々に発着していくなど、ラッシュの様相を呈しています。各列車の指定席も自由席も満席に近い状態で新大阪駅を発車していきました。
18時10分発(新大阪駅始発)の「のぞみ250号」東京行き電車の指定席を確保してあります。京都、名古屋、新横浜、品川に停車し、終点の東京駅には20時43分に到着します。
新大阪駅始発ののぞみ号であったとしても、多少の空席が残っているかな? と思っていたのですが、新大阪駅出発の時点でほぼ満席に近い状態で発車することになりました。
11号車(指定席)の車内は新大阪発車の時点でほぼ満席、9割の乗客がスーツを着ているビジネスマンの人たちであり、緑のような浮かれた観光客はほぼ誰もいませんでした(汗)。
漆黒の東海道を時速270キロで快走してきた「のぞみ250号」は名古屋、新横浜と時刻通りに停車し、20時43分に東京駅15番線ホームに滑り込みました。
これで厳冬の大阪・神戸の散策は終わりです。