2012年6月の下旬、東京地下鉄銀座線上野広小路駅前にやってきました。これから快晴の空の下、初夏の台東区の上野と文京区の本郷地区を散策してみたいと思います。上野広小路から春日通りを歩いて湯島天神、東京大学医学部附属病院、岩崎邸前、不忍池、上野公園へと進み、最後は東京国立博物館まで散策していきます。季節的には少し遅いかもしれませんが、アジサイの花等の写真もアップしていきますね。
松坂屋上野店の巨大な建物が建っている上野広小路の交差点から春日通りを歩いていきます。春日通り(かすがどおり)は東京都豊島区池袋から、文京区、台東区を経由して、墨田区へとほぼ東西に延びる道路の通称です。上野広小路周辺の区間において、道路の地下に東京都営地下鉄大江戸線のトンネルが走っています。
上野広小路周辺の春日通り沿いには商店や中層マンション、ビジネスホテルなどが密集しています。上野広小路の交差点から西へ約200メートルほど歩くと、台東区の上野二丁目地区から文京区の湯島三丁目地区へと入っていきます。春日通りは歩道の幅は少し狭いですが、電柱などは完全に地下化されているので散策していて気分がいいです。
「天神下交差点」。この交差点で不忍通りと交差していきます。不忍通りを北側へ向かうと不忍池へ、南側へ向かうと神田へ進むことができます。不忍通りの真下には東京地下鉄千代田線のトンネルがあり、交差点の真下に湯島駅があります。この先の春日通りは登り坂になっています。
天神下交差点から湯島天神の間にある坂道を「切通坂(きりどおしざか)」といいます。江戸時代からその名前が存在する由緒正しい坂の一つであり、湯島天神社と根生院を結ぶ坂として有名です。また本郷三丁目から池の端、上野へと通じる坂でもありました。
歩道は急に狭くなり、また道路自体が緩やかにカーブしていきます。
坂の途中であっても商店やコンビニなどが密集しています。平日の昼間であってもかなり交通量が多かったです。
切通坂の坂上にある湯島天神(正式名称は「湯島天満宮」といいます)に到着しました。普段からも学問成就や修学旅行の学生らで非常な賑わいを見せていると聞いていたので多くの人たちで賑わっているのかなと思ったのですが、実際には閑散としていました。
春日通りに面した入口から急な階段を上って敷地内に入っていきます。楼門をくぐってもまだ階段が続いています。
階段を登り切ると敷地内には本殿等の多くの建物が建ち並んでいます。上野広小路駅前から切通坂や階段などでかなり高さを稼いできたので標高は20~30メートル前後はあるのかなと感じました。
湯島聖堂の本殿です。かつての社殿は明治18年に改築されたものであったが、老朽化が進んだために平成7年(1995年)12月に再建された。
湯島天神の敷地の周辺は中層マンション等によって囲まれていて、境内の中を散策していても都心部の中を歩いているんだなと実感させられます。
湯島天神の敷地内を出て再び春日通りを西へ向かって散策していきます。坂道に沿って続いている湯島天神の石垣を横に見ながら歩いていきますが、歩道が狭い上にカーブしてるので非常に見通しが悪いです。
「湯島」という地名の由来について述べてみます。江戸時代に海から見るこの地があたかも島のように見えたことからついたとされます。今の不忍池が海とつながっていたらしく湯島郷とよばれていました。おそらく湯島地区は標高が上野周辺と比べると高いのでそう見えたのではないかと思います。
「湯島天神入り口交差点」に到着しました。ここから先の春日通りはほぼ平坦な地形となっています。次回の記事では警視庁本富士警察署、東京大学の竜岡門へ向かいます。
地図の中心は「天神下交差点」。上野広小路駅前から春日通りを西へ進んで湯島天神入り口までです。