★ベルの徒然なるままに★

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映画『ヘラクレス』

2014年12月10日 | 映画鑑賞記
今日も、色々溜まっております、10月に見た映画の感想を♪

映画『ヘラクレス』。

こちらも、凄く面白くて、楽しんだ映画です(*^^*)

こういう映画、大好きなのですっ。


■映画『ヘラクレス』予告編



・・・なんと言うか、予告編からして強烈で、「これは見ないと・・・!」という興味を惹かれた作品だったのですよね。


ヘラクレスと言えば、ギリシア神話でお馴染み、半神半人の英雄ですよね。

そういえば、私は見てないけど(でも、『キングダムハーツ』のゲームでは見た・・・というか知ってる♪)、ディズニーのアニメ映画でも『ヘラクレス』ってありますよね。

という訳で、ギリシア神話的なイメージを(どんなイメージだw)を抱いていたヘラクレスなのですが。

とにかく、予告編が、私のイメージするヘラクレス像とは全然違ってて(笑)
そこに、興味を持ったというか、惹かれたというか(^m^)


いやはや、予告編、なんか凄くないですか?

特に、私がいつも見て居るシネコンでは、映画の予告編の後、ヘラクレスが剣を振りかざして、「あ゛ーーーーーー!!!!!!」と絶叫している映像に合わせて、『肉食系3D 公開決定!!』なんて、ナレーションとテロップが出るから、余計におかしいやらなんやらでA^^;;

でもでも。
面白かったですよ~。
凄いエンターテイメントだったと思います。

予告編で感じた通り、今まで私がイメージしていたヘラクレスとは全然違っていたのですが、それこそが予想外の面白さでした。
まさか、こんなお話とは(^m^)

まさに、異色ヘラクレスとでも言いましょうか(^m^)
ギリシアの神々もいっさい出てきません。
神話というより、リアルな現実がドド~ンと描かれるストーリー!


物語の冒頭で、「ヘラクレスを知っているか?」と言って、ヘラクレスの、神と人との間に生まれた・・・という誕生から、その出生ゆえに、様々な試練を乗り越え、恐るべき強さを身に着けてきた英雄である~~~という、ギリシア神話でお馴染みの物語が語られます。

語られる・・・ので・・・・・・。

てっきり、これから、神々の神話の世界が展開するのかなぁ~と思いきや。


ここに出て来るヘラクレスは、正真正銘、人間の子。

妻と我が子を殺めてしまったという悲しい過去を持ち、今では、賞金を稼ぐために、傭兵としてギリシア各国の戦争を渡り歩いている、という男。

人間とは思えぬ強さゆえに「神の子」と噂され、その噂を上手く利用して、より大きな報酬を稼ごうと、彼の甥っ子が語り手として、偽りの伝説を作り上げては、吹聴している~~~という所でしょうか。ぶっちゃけちゃうと(^m^)

で。

そんなヘラクレスが、報酬目当てに引き受けた戦に、実は、彼の哀しい過去にも纏わるとんでもない真相が隠されていたことを知り、真の正義のために立ち上がる~~というお話です。


そんな訳で。

神々の世界などを描いた神話では無く、リアルな人間の、リアルな戦いの物語です。

でも、このヘラクレス、とても魅力的な人間です。

筋肉ムキムキな強い戦士というだけでなく、人情深い人でもあるのですよね。

自分が任された弱っちぃ素人の寄せ集めの兵士たちを鼓舞して、鍛え上げようとする。
彼らが自分で自分の命を守れるよう、熱心に指導する。

それは、兵士を使い捨ての駒としか見て居ない支配者たちとは違う、人間らしい暖かみのある心を感じさせました。
兵士たちの命を心配し、時には、雇い主である王に意見をすることもある。

そんな彼だから、自然とカリスマ性を持ってきますし、カッコイイ!

それに合わせて、「神の子」という、あの噂。

本当は人間なんだけど、でも、「神の子」という噂を周りが信じちゃうくらい強くて、カリスマがあって、カッコイイ男なのですよ!

そして。

そんな彼が、かつて犯してしまった過ち。
妻と子供達を殺してしまった・・・という過去ですが。

彼は、ずっと人知れず、この過去に苦しんできました。

ですが。

ストーリーが進んでいく内に、あの悲劇が彼の罪では無く、彼を落とし入れるための仕組まれたものだったことが発覚。
そこには、人を人とも思わない、私欲にまみれた支配者の思惑があり。

で。

そんな支配者たちに踏みつけられている民衆の為に、立ち上がるわけです。


ラストのラストの神殿(?)のシーンは、物凄く圧巻でした。

生身の人間であるヘラクレス。
報酬稼ぎのための偽りの伝説。

でもでも。

最後に、邪悪な王達を倒し、民衆を救う。

あの瞬間に、彼は、正真正銘、伝説の人になったのではないかなぁと感じました。

「神の子」として、皆に認識された・・・というか。

それくらい、神罹っていて凄かったのです~。

「ああ、彼は神になったんだ」

って、自然と思えてきた・・・というか。

偽りの伝説か、真の英雄か?

いやいや、もう、全部が真実になっちゃったのではないかって思えちゃいましたですよ。


なので。

実は、私達が知ってる「ヘラクレス」の伝説は、実は、こうやって出来たものなのかもしれない~と、本気で思ってしまうくらい、最後のシーンは魅了されましたです。




全体的に見て、物語の展開としては、定番・・・というか、単純で。
神話&歴史を取り扱った大作スペクタクルなのかなぁと思いきや、99分とこのテの映画にしてはかなり短め。

なのですが、分かりやすい物語に、迫力のあるバトルアクション、正義&人情あり~~で。

「ヘラクレスを描いた作品」とだけ聞くと、ちょっと難しいのかなぁ~とか思いがちなイメージをドドンと覆し、気軽に楽しめるアクションエンターテイメント作品だったと思います。


それに、神話の世界の人が、なんだか身近に感じられる作品でもありましたし。
良かったですよ(*^^*)


この映画で描かれる人間味溢れるヘラクレス(いや、この映画では、本当に人間な訳ですがw)は、今までの彼のイメージを変えたのではないかなぁと思います。

本格的なギリシア神話物を期待していた人は、「こんなん違う><」と思われるかもしれませんが。

異色ヘラクレスの物語、私は、これはこれで結構好きでした☆