今日は、一昨日見て来ました、映画『64-ロクヨン- 前編』の感想を♪♪
横山秀夫原作の小説の映画化。
原作小説は、2013年の「このミステリーがすごい!」の1位の推理小説。
NHKでもドラマ化されましたよね。
私は、原作小説も未読、NHK版も未視聴で、この映画が初めての『64-ロクヨン-』です。
■映画『64-ロクヨン- 前編』予告編
わずか7日で終わった昭和64年。
そのたった7日間の中で起きた、少女誘拐殺人事件・・・通称「ロクヨン」。
それから14年。
時効があと1年に迫る中、「ロクヨン」は未解決のままでした。
当時、「ロクヨン」の捜査に携わっていた三上は、現在は、警務部秘書課広報室の広報官。
交通事故加害者の匿名報道をめぐって、記者クラブと激しく揉めていました。
そんな中、時効間近の「ロクヨン」ついて警察庁長官が視察に訪れることが決定。
警察庁長官の被害者遺族宅への慰問、マスコミ取材などに関して、三上が調整を取るよう命じられます。
こうして、久方ぶりに「ロクヨン」の被害者遺族・雨宮家を訪れる三上ですが、雨宮は、長官の慰問を拒否。
三上は、「ロクヨン」当時の関係者に、雨宮家と刑事達との関係について訪ねて回ります。しかし、過去、三上の知らない所で何か問題があったようで、皆、それに関して、一様に口をつぐんでいる様子。
一体、「ロクヨン」事件の時に、彼の知らない何が起こっていたのか?
何が隠蔽されているのか?
不審に思い、自ら調査に乗り出す三上は、やがて驚くべき真実と、警察の隠蔽の事実に辿り着きます。
時を同じくして、匿名報道をめぐる記者クラブとの関係は益々悪化。
自らのクビを賭けて、マスコミ対応に向き合う三上ですが、そこに更なる衝撃が走ります。
「ロクヨン」を模倣した誘拐事件が起こった・・・・と。
・・・という感じが前編の展開です。
予告編のイメージや、「このミステリーがすごい!」の1位だったことなどから、私、推理物というかミステリー映画だとばかり思っていたのですが。
前編は、とても重厚な社会派作品でした。
もちろん、物語の主軸として、昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件というのはあるのですが。
その事件が縦糸、警察の隠蔽、警察組織同士での対立、マスコミとの確執などが横糸となって物語を形作っていました。
「ロクヨン」捜査時の、とあるミスを隠蔽した事実。
同じ警察でありながら、警務部と刑事部という組織の違いで対立する内部事情。
そして、そんな警察に不信感を抱き、「正義」を振りかざして対抗してくるマスコミ。
どれも、実に生々しくて、でも、見ていて、警察側にもマスコミ側にも賛同出来ないうんざり感がありましたね。
自らのミスを公表せずに隠蔽したり、組織内部の人間関係や利害ばかりを重視する警察内部の在り方も、実に、リアルでもありそうで、何とも(--;;
また、そんな警察に対し、「報道する権利」を振りかざすマスコミの姿勢もなかなかに不愉快。
どっちもどっち・・・って感じました。
っていうのも。
隠蔽だの内部対立なども激しく問題ですが。
でも、果たして、マスコミも正義なのかな?って。
結局、マスコミだって、自分達に都合の良いこと、自分達が報道したいことだけが知りたいのじゃないかなぁ?って。
三上が、記者達と話を付けるシーンで語っていた、交通事故で亡くなったご老人の身の上話など印象的でした。
最初、マスコミは、加害者の実名を知りたいだけで、被害者のことなどどうでも良さそうな感じでしたものね。。。
また、その時に三上が話した「ロクヨン」の話。
あの事件も、本当ならもっと大きく取り上げられていたことでしょう。
そしたら、世間の関心を集め、もっと色々な情報などが集まり、犯人逮捕に至っていたのかもしれない。
けれども、あの事件と同時に昭和が終わり、平成を迎えた・・・。
その為、報道機関は各社揃って、昭和天皇の追悼や、新しい年号に関しての報道ばかりに加熱し。その陰に「ロクヨン」は隠れてしまい、世間の目に触れることはなかった・・・。
全てを世間に報道する義務がある、知る権利だ、と声高に言うマスコミだって、結局、報道内容を公平に扱っている訳では無い。
そんな風に感じました。
なので、交通事故の加害者の実名、実名と迫る記者クラブの様子もね。
「知る権利」を振りかざして、結局は、自分達の知りたい情報【だけ】をねだっているようにしか見えなくて。
警察も信用できない。
マスコミも信用できない。
そんな印象を抱きました。
そんな中で、色々な間違いに気付き、真摯に記者クラブと向き合おうとする三上の姿、そして、そんな三上を受け入れた記者クラブは良かったなぁと思いました。
が。
現実はどうなのかな?
もしかしたら、少し綺麗ごとに纏まっている?
とも思うところあり。
でもでも、こんな感じで、分かり合えたなら良いなぁという理想の形でもありました。
全編通して、社会派テイストが強い展開だったのですが。
物語終盤になって、一気にミステリ色がアップします。
身代金の額、また、その身代金を入れるスーツケースの指定など。
「ロクヨン」を彷彿とさせる誘拐事件が発生。
模倣犯なのか。
それとも、14年前の犯人が再び?
そして、マスコミとの報道協定に関して指示される三上。
うわー!
続きが気になるぞぉと思ったところでの「後編に続く」。
・・・めちゃめちゃ気になりますよね(>_<)
明日から後編公開とのこと、なるべく早く見に行きたいです。
14年前の事件も未解決のままですし。
新たに起こった誘拐事件。
後編はミステリ色が強い展開になるのかな??
そして、一度は和解したよう記者クラブとの関係ですが・・・。
もしかしたら、また、この誘拐事件の報道協定をめぐって、広報との対立が起こったりするのかな?とも想像。
それにしても。
この作品、登場人物ひとりひとりが、主役級の俳優さんばかりなのですよね。
なので、とても演技に深みもあり、重厚な、見応えのある作品になっていました。
後編も期待しています。
横山秀夫原作の小説の映画化。
原作小説は、2013年の「このミステリーがすごい!」の1位の推理小説。
NHKでもドラマ化されましたよね。
私は、原作小説も未読、NHK版も未視聴で、この映画が初めての『64-ロクヨン-』です。
■映画『64-ロクヨン- 前編』予告編
わずか7日で終わった昭和64年。
そのたった7日間の中で起きた、少女誘拐殺人事件・・・通称「ロクヨン」。
それから14年。
時効があと1年に迫る中、「ロクヨン」は未解決のままでした。
当時、「ロクヨン」の捜査に携わっていた三上は、現在は、警務部秘書課広報室の広報官。
交通事故加害者の匿名報道をめぐって、記者クラブと激しく揉めていました。
そんな中、時効間近の「ロクヨン」ついて警察庁長官が視察に訪れることが決定。
警察庁長官の被害者遺族宅への慰問、マスコミ取材などに関して、三上が調整を取るよう命じられます。
こうして、久方ぶりに「ロクヨン」の被害者遺族・雨宮家を訪れる三上ですが、雨宮は、長官の慰問を拒否。
三上は、「ロクヨン」当時の関係者に、雨宮家と刑事達との関係について訪ねて回ります。しかし、過去、三上の知らない所で何か問題があったようで、皆、それに関して、一様に口をつぐんでいる様子。
一体、「ロクヨン」事件の時に、彼の知らない何が起こっていたのか?
何が隠蔽されているのか?
不審に思い、自ら調査に乗り出す三上は、やがて驚くべき真実と、警察の隠蔽の事実に辿り着きます。
時を同じくして、匿名報道をめぐる記者クラブとの関係は益々悪化。
自らのクビを賭けて、マスコミ対応に向き合う三上ですが、そこに更なる衝撃が走ります。
「ロクヨン」を模倣した誘拐事件が起こった・・・・と。
・・・という感じが前編の展開です。
予告編のイメージや、「このミステリーがすごい!」の1位だったことなどから、私、推理物というかミステリー映画だとばかり思っていたのですが。
前編は、とても重厚な社会派作品でした。
もちろん、物語の主軸として、昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件というのはあるのですが。
その事件が縦糸、警察の隠蔽、警察組織同士での対立、マスコミとの確執などが横糸となって物語を形作っていました。
「ロクヨン」捜査時の、とあるミスを隠蔽した事実。
同じ警察でありながら、警務部と刑事部という組織の違いで対立する内部事情。
そして、そんな警察に不信感を抱き、「正義」を振りかざして対抗してくるマスコミ。
どれも、実に生々しくて、でも、見ていて、警察側にもマスコミ側にも賛同出来ないうんざり感がありましたね。
自らのミスを公表せずに隠蔽したり、組織内部の人間関係や利害ばかりを重視する警察内部の在り方も、実に、リアルでもありそうで、何とも(--;;
また、そんな警察に対し、「報道する権利」を振りかざすマスコミの姿勢もなかなかに不愉快。
どっちもどっち・・・って感じました。
っていうのも。
隠蔽だの内部対立なども激しく問題ですが。
でも、果たして、マスコミも正義なのかな?って。
結局、マスコミだって、自分達に都合の良いこと、自分達が報道したいことだけが知りたいのじゃないかなぁ?って。
三上が、記者達と話を付けるシーンで語っていた、交通事故で亡くなったご老人の身の上話など印象的でした。
最初、マスコミは、加害者の実名を知りたいだけで、被害者のことなどどうでも良さそうな感じでしたものね。。。
また、その時に三上が話した「ロクヨン」の話。
あの事件も、本当ならもっと大きく取り上げられていたことでしょう。
そしたら、世間の関心を集め、もっと色々な情報などが集まり、犯人逮捕に至っていたのかもしれない。
けれども、あの事件と同時に昭和が終わり、平成を迎えた・・・。
その為、報道機関は各社揃って、昭和天皇の追悼や、新しい年号に関しての報道ばかりに加熱し。その陰に「ロクヨン」は隠れてしまい、世間の目に触れることはなかった・・・。
全てを世間に報道する義務がある、知る権利だ、と声高に言うマスコミだって、結局、報道内容を公平に扱っている訳では無い。
そんな風に感じました。
なので、交通事故の加害者の実名、実名と迫る記者クラブの様子もね。
「知る権利」を振りかざして、結局は、自分達の知りたい情報【だけ】をねだっているようにしか見えなくて。
警察も信用できない。
マスコミも信用できない。
そんな印象を抱きました。
そんな中で、色々な間違いに気付き、真摯に記者クラブと向き合おうとする三上の姿、そして、そんな三上を受け入れた記者クラブは良かったなぁと思いました。
が。
現実はどうなのかな?
もしかしたら、少し綺麗ごとに纏まっている?
とも思うところあり。
でもでも、こんな感じで、分かり合えたなら良いなぁという理想の形でもありました。
全編通して、社会派テイストが強い展開だったのですが。
物語終盤になって、一気にミステリ色がアップします。
身代金の額、また、その身代金を入れるスーツケースの指定など。
「ロクヨン」を彷彿とさせる誘拐事件が発生。
模倣犯なのか。
それとも、14年前の犯人が再び?
そして、マスコミとの報道協定に関して指示される三上。
うわー!
続きが気になるぞぉと思ったところでの「後編に続く」。
・・・めちゃめちゃ気になりますよね(>_<)
明日から後編公開とのこと、なるべく早く見に行きたいです。
14年前の事件も未解決のままですし。
新たに起こった誘拐事件。
後編はミステリ色が強い展開になるのかな??
そして、一度は和解したよう記者クラブとの関係ですが・・・。
もしかしたら、また、この誘拐事件の報道協定をめぐって、広報との対立が起こったりするのかな?とも想像。
それにしても。
この作品、登場人物ひとりひとりが、主役級の俳優さんばかりなのですよね。
なので、とても演技に深みもあり、重厚な、見応えのある作品になっていました。
後編も期待しています。