★ベルの徒然なるままに★

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映画『MARS~ただ、君を愛してる~』

2016年06月24日 | 映画鑑賞記
今日は、一昨日見た、映画『MARS~ただ、君を愛してる~』 の感想を♪♪

惣領冬実の大ヒット少女漫画『MARS』が原作。
藤ヶ谷太輔と窪田正孝のダブル主演で実写化したテレビドラマの劇場版です。

私、原作は『別冊フレンド』で連載開始から終了まで、ずーっと読んでいました。
っていうか、当時、『MARS』の続きが気になるから、『別フレ』を買い続けていたのですよね~。

この作品、もう、随分昔の作品です。
これまで、海外で実写ドラマ化されたのは知ってましたが、日本ではずっとドラマ化などもなかったので、つい最近・・・前クールでの実写ドラマ化には、ビックリしました。

そして、今回の映画は、前クールのドラマの続編という形です。

私、ドラマ版の方も、全部録画はしているのですが・・・最後までは見ていなかってA^^;;

でも、原作を全部知っているので、映画を見ても、ちゃんとストーリーは分かりましたです。

原作を読んだことのない方は、まずドラマ版を見ないと、人間関係などストーリー分からないと思います~。

■映画『MARS~ただ、君を愛してる~』予告編




内向的で、誰にも心を開かず、友人もいない、孤独な女子高生・・・ヒロインの麻生キラは、ふとしたことがきっかけで、学校一の人気者、樫野零と親しくなり、やがて、二人は恋に落ちます。

キラは、過去のある体験から心に闇を持っており、そして、零もまた、癒えない心の傷を抱え続け、歯止めが効かないほどの凶暴性を秘めている・・・。

そんな二人は、それでも惹かれ合い、穏やかに小さな愛を育んでいました。

けれども、零の中学時代を知る桐島牧生という転校生がやってきたことで、キラと零の平和な日常が崩れ始めるのでした・・・。

過去の経験により、ただただ男性が怖いと思うキラ。
そんなキラの過去の秘密を調べ尽くして、キラに零と別れるように脅す牧生。
牧生の闇からキラを守ろうとするあまり、治まっていたハズの凶暴性を剥き出しにする零。

なぜ、牧生は、そんなにも零に執着するのか?

男性恐怖症のキラと、そんな彼女を思いやる零の未来は?
牧生の乱入により、狂ってしまった二人の日常は、恋愛は、どうなるのか・・・。


・・・というようなお話。

連ドラからの続き~という感じでしたが、私は、原作を全部読んでいるので、ストーリーも把握でき、楽しめました。

まあ、結末は、原作とはだいぶ違っていましたし、登場人物の人間関係も、原作だともっと複雑・・・というかたくさんのキャラクターが出てくるのですが、なんだか、「牧生」に集約されてる感じがしましたが(^^;;
藤ヶ谷君と窪田君のダブル主役・・・つまり、零と牧生のダブル主役ということなので、原作以上に牧生の存在感が大きくなっているのでしょうね。

もちろん、映画は映画として、とても楽しめたのですが、わたし個人的には、オンタイムで連載開始から終了まで読んでいた思い入れもあって・・・やっぱり、原作に軍配があがるかな~。

というのも。
『MARS』って、少女漫画でありながら、物語はとても壮大で。
恋愛だけでなく、凄い人間ドラマを含んでいる作品だと思うのです。

キラがなぜ友達も居ず、心を閉ざしていたのか? 男性恐怖症だったのかの理由も。

また、零の暴走する凶暴性や、その過去。
双子の弟・聖の自殺に纏わる幼き日の恋愛模様や、出生の秘密。

原作を読んでいると、本当に、これでもか、これでもか・・・っていうくらい、キラも零も、過去に纏わる困難が訪れるのですよね。
本当に、まるで二人の愛を試そうとする試練の如く。

牧生の零への執着や、キラへの嫌がらせも、そんな大きな困難の1つなのですが・・・。

なんというか、原作では映画ほど、牧生の存在って大きくない印象だったのです、私の中では。

とはいえ、映画という、限られた時間の中で物語を収めようとすると、その壮大なエピソードすべては描け切れないでしょうし、ある程度の簡略化をする中で、牧生の存在に色々詰め込んで、クローズアップしたのは分かる気がします。

それも、もちろん悪くないのですが、わたし的には、やっぱり、原作かなぁって。
原作厨なのかもしれません、私。

でもでも。

窪田君の牧生、良かったですよ~。

狂気っぶりがハンパなくて、怖かったです。
牧生は、もっと、幼い外見で女の子みたいな可愛さがあるのに、狂ってる・・・という、私の中での勝手なイメージがあったものの、窪田君の、一見大人しそうに見えて、実は狂気を抱えてるっていう牧生も鮮烈でした。
ストーカー的な怖さがありますよね。
原作以上に怖くて、良かったです。

そしてそして。
藤ヶ谷君の零も、めっちゃカッコイイ!!
彼もまた、歯止めの効かない凶暴性を抱えてて。
牧生に対して、完全なる怒りをぶつけ・・・牧生を殺しかけるシーンは見応えありましたです。

飯豊まりえちゃんも可愛いキラでした。
決して、派手さはないんだけど、清楚で可愛くて、そして、さりげなくオシャレっていうところがキラっぼいなぁって(*^^*)
私、原作のキラの髪型や服装が大好きだって!
そんな原作のキラを思わせる、髪型や衣装も似合ってて、良かったのです~。

それから、山崎紘菜ちゃんの晴美!!
一番、原作のイメージにピッタリで、ビックリしました。


そうそう。

ラストシーンはかなり、ドキっとしましたですよ(>_<)

あの、原作にはないシーン。
あまり詳しく書くとネタバレになるのでアレですが。
零が・・・してから、いきなり、1年が経過しちゃうのですよね(>_<)

原作では、途中経過もちゃんと描かれてるし、いきなり、1年後に何て飛ばないから。。。

え!?

原作と展開違うじゃんっ、もしかして!!??ってなりました。

とはいえ、少女漫画原作だし、原作もハッピーエンドだから、絶対に、そんなことはない!!と思いつつも。
でもでも、人間関係なども若干、原作と変えてあるので、まさか結末も、原作と違って、悲恋エンド!!??って、めっちゃ焦りましたがな(笑)

いやいや、でも、悲劇で終わらず良かったです。

マジで、クリスマスツリーのシーンではドキッとしましたもの。

皆が幸せな、あの終わり方も良かったけど・・・。

やっぱり、零には、原作通りバイクのレーサーを目指して欲しかったかなぁって思いました。

零といえば、バイクで、そして、レースなので。

映画にレースシーンが皆無というのは、残念です。

まあ、映画の零は、堅実的な道を選んだのでしょう。もしかしすると、それは、キラを愛するがゆえなのかもしれません。そう思うと、キラへの深い愛情が感じられるのですが。
うーん。
でも、やっぱり、零はレーサーだよぉ(>_<)と、ちょっとだけ物足りなかったような。

原作大好き派なので、どうしても、原作と比べてしまいましたが、少女漫画らしい、キラキラした眩しい恋のお話、楽しめました。