懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 - 41 カルスト台地 その2

2014年09月10日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県新見市法曹


一見すると家の裏に石を積んであるのかと思う。
よく見れば石灰岩で露頭しているのである。
大地の奥深くの石灰岩の一部が氷山の一角のように見えるのかもしれない。
岡山の阿哲台は草木に覆われて石灰岩が見えないが秋吉台のように毎年火を入れて焼き払うと露頭しているのがみえるかもしれない。
しかし、新見は耕作をしているのでそんな事はできない。
こんな風に石灰岩が露頭したのをカツレンフェルトと呼ばれている。山の言葉やカルスト台地の言葉はドイツ語などをそのまま使っているのが多い。
日本語約した言葉はほとんど生まれていない。

石灰岩の露頭の高さは1メートル位のものが多く夏場行くと草に隠れて迫力に欠ける。秋吉台に行くなら野焼きをして何度か雨に降られた後が良い。野焼き後は黒いばかりで美しくない。
三月下旬から四月の中旬の芽だしころが良い。

茅葺き民家の裏の石灰岩の露頭していないところを畑にしている。
畑が出来るだけの土がある。カルスト台地の土はどのようにして出来たのであろうか。
石の風化と草木の有機物で土となったのであろうか、それとも長い時間を掛けて人間が草木の堆肥に入れできたのであろうか
スコットランドのアラン島も石灰岩の痩せた土地、海藻を石を砕いた土に混ぜて土にした。
ドキュメンタリ映画の傑作と言われる映画で島の暮らしが紹介され世にしらされた。
カルスト台地で生きる人々にもそんな日々の努力があるのであろう。