懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 奈良市の茅葺き民家

2014年09月13日 | 茅葺き民家
紀伊半島一周の旅の途中、奈良を通過した。
奈良や京都の観光地は50歳を過ぎるまで行った事がなかった。
観光地の人が大勢行くところは行く気がしかった。
行ってみるとあれだけの観光客が来るので素晴らしい建物や庭園があるのだ。
しかし、プロやハイアマチュアの人が大勢撮影している場所は私のレベルては一緒の風景を撮っても勝負にならないし膨大な写真が残されているのも観光地の特徴だ。それより日常の人々の暮らしを撮りたい、だから観光地に撮りに行く気になれなかった。

余り人が撮らない場所やテーマで撮っていくしかないと思っている。
奈良から山中に入り伊勢街道を走る。この道は国道ながら酷い道だった。
しかし。現在は伊勢街道も広い立派な道になっている。

奈良市の南部の国道脇に三軒茅葺き民家があった。
季節は六月中洵、民家の斜面の草むらに笹ユリが咲いていた。
竹の葉のような葉に薄ピンクの上品な花を咲かせる。
盗掘もあるが猪が好物で掘って食べるので激減している。
ここは人の眼があるので盗掘も猪の被害もなく残っている。
他の茅葺き民家の庭にも笹ユリが咲き大切に育てている。
山の斜面からむ種が飛び自然に生えたもの。
笹ユリを鶏糞などの肥料をやると病気で枯れる。なにもせず自然がいいと言っていた。
私も育てていたが有機肥料は病気になるので化成肥料を三粒程度やっていた。