「干し柿を眺める景色もあと幾度」来年も干し柿がみられるものか
今年も干し柿を干すシーズンが来た。
温かい日々が続き今年の干し柿はカビがはえるのではと心配をしてたが気温が下がり北風が吹き干し柿日和になった。
10年ほど前に11月になり雨や温かい日で全部カビが生えて駄目にしたことがある。
カロ―が高く糖もあり私は余り食べらられないが柿を干す風景は眺めても嬉しくなる。
今年もうちの庭と畑に400個なった。
畑の柿は義父が植えてくれた愛宕柿、うちの柿は甘柿の食べた種から芽がでたもの。
渋柿で種ばかりで小さいボロ柿だ。接ぎ木をしようと思ったが大きくなり実を付け始めて放置していた。実を付けるのに12年かかった。
最初は熟して鳥の餌になっていた。
100個以上なりだしたら鳥に食べられる前に収獲して菓子箱に入れて熟れるまで置いていた。熟れた物を一個づつ私が食べていた。
それを家内が見て食べた。こんなおいしいのを鳥に食べさせることはないと干し柿にした。
貧相な野柿を干し柿にするのは恥ずかしい気がした。貧相だが甘く捨てがたい。
茅葺民家を撮りに行くとほとんどの家に柿の木はある。
愛宕柿の大きな実を木の箱に並べている家があった。カラスやツグミに食べられるので赤く色づくと取って縁側にならべてある。毎日熟したのを食べるという。私にも大きなのを一個くれた。種がなく食べやすい。
息子と孫が来て柿は収穫してくれる。
社宅住まいの息子の家にも沢山干し柿を干してある。となりの人も柿を干し始めたそうだ。
子供の頃からなんでも体験するのが必要だ。
孫は動きまわるので干し柿をいくら食べてもエネルギーが足りることはない。
昔からの干し柿のような物をおいしそうに食べてくれるのが嬉しい。
親から子にまた孫に生活の習慣を受け継がれるのはいいものだ。