懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家  島根県木次町

2016年11月22日 | 茅葺き民家
木次町は島根県の中央部で木次線の沿線。
旧国名は出雲、石見の国には少し距離がある。
例によって脇道、細道、怖い道を一本一本走る。
全国各地、茅葺求めて3000里である。
これは馬鹿な行為であるが、これが無かったら自分の人生は軽薄な物に終わっていた思う。
旅をするのは観光地に立ち寄り、温泉に入り旨い物を食べるだけではない。
全国各地で人々はどんな場所に住みどんな暮らしと収入を得ているかを見ることである。
都会の暮らしの様に金さえあれば何でも買える場所ではない。

人々は厳しく不便な場所でどう暮らしてきたか茅葺き民家探しを通じて少しは見えたように思う。
旅行者が見聞するのは単なる表面的な物かもしれないが訪れることに意味があったと思う。

茅葺民家の壁に藁の編み物があったのでここに住む奥さんに聞いたら背中当てという。
薪などを背負子で担ぐときの背当てだといった。
農家の壁や納屋には宝物が掛かっている。目ざとくそんな物を見つけてはカメラに収める。
住人にとってカメラマンは迷惑な集団に映るのだろう。