ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

父の退院

2014-08-10 21:27:24 | 日記・エッセイ・コラム
6月29日に救急車で運ばれ、入院した父が今日退院した。

入院は「誤嚥性肺炎」の治療のため。
そして、誤嚥性肺炎の原因が食道癌であることがわかった。

食道は炎症を起こして、すっかり細くなっていた。
口からの飲食が出来ないので、胃ろうの処置をした。

今まで胃まで届かなかった栄養が、直接胃に入ってくる。
おかげさまで、顔色もよく元気になって退院した。

母は、父がもう家には帰ってこないと思っていた。
何かあるといけないからと、客間にエアコンを取りつけた。
しかし、客間が退院後の父の部屋となり、介護ベッドをレンタルして設置することになった。

退院したからと言って喜んでもいられない。
口からの飲食が出来ないので、点滴のようにして直接胃に栄養を入れる。
これをするのが母の役目。

さすがに70歳を過ぎている母が、その操作を覚えるのは大変であり、ひとりは心細いようだった。
看護婦さんが「お嫁さんにやってもらえばいいね」と言ったら、父は「嫁は何もしてくれないよ」と答えたそうである。
きっとそうなのであろう。
自分たちで買ってきた犬の世話も母の担当なのだから。

まあ、私も結婚しているとき同居の義父が舌癌になった。
東京の病院にお見舞いには行ったものの、退院した後の世話はまったくしなかった。

自宅にもどり、初めての操作。
傍で私も見ていた。
「これを毎日やるかと思ったら・・・。大変だわ」
母がつぶやいた。

父は実家に戻って、愛犬が喜ぶと思ったら、犬は私にすり寄ってきた。
父はショックだったようである。

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この子は私がお気に入りのようで、私が家に行くととびついてくる。
たぶん、我が家にやって来た時に初めて抱いて、頭をなでたのが私だったので、きっと匂いを覚えているのだろう。
それだけではない。
私をメスとして認識しているので、私に腰を振ってくる。

病院では「大人しいね」と看護婦さんに言われていた父なのに、家に帰ってきて母に「あれしろ、これしろ」と言ってくる。
まったく男って・・・。

足遠くなっていた実家であるが、もう少し顔を出すようにしなくては。




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