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【本】 昭和50年の食事で、そのお腹は引っ込む

2015-07-18 08:56:57 | 本と雑誌
昭和50年の食事で、その腹は引っ込む なぜ1975年に日本人が家で食べていたものが理想なのか (講談社+α新書)
都築 毅
講談社

昭和50年の食事とはどんな食事だったのだろうか。

当時、私は10歳。小学校の4~5年生ごろ。

 

どんな年だったかというと「およげ!たいやくくん」が発売された年。

ゴレンジャーやタイムボカン、フランダースの犬が放映開始されている。

そして「ぺヤングソースやきそば」が発売された年。

 

貧乏だった我が家ではあるが、祖母が作った野菜を使った料理や魚に肉に納豆などの豆類、そして必ずお味噌汁があった。

お味噌汁については父親のこだわりで、食事の時に汁ものを出さないと夫婦ケンカに発展した。

食後にはテレビを見ながら果物を食べていた。

日曜日の朝は、テレビで「真珠の小箱」「美」「時事放談」を見ながら、トースターで焼いたパンにたっぷりバターを塗って、紅茶と一緒に食べるのが楽しみだった。

 

本の中では下記のような紹介があった。

1960年ごろは、御飯に1品のおかずに漬物と汁ものと、ご飯でお腹を満たし、魚介類が主なたんぱく源だった。

1975年になると、ご飯と魚介類と海草が多く、まだ欧米の影響は少ないので、カロリーは控えめ。

1990年には、パンの割合が増え、中華料理など多種多様な料理が並ぶようになった。

2005年では、肉類、牛乳、乳製品が多く、脂質の割合が多い。

 

「和食」に少し欧米化された「スーパー和食」がバランスが取れた素晴らしい食事だと書いてある。

この食事を取ることにより、スリムな体と長寿を手に入れられる。

「少しずつ、いろいろな物をたべる」これは内臓へのストレスが抑えられる。

 

本の中に「老化の速度は食事が決める」とある。

多くのダイエット法がヒットするがすぐに消えてしまうのは、人は空腹に耐えられないからである。

極端なダイエットは老化を早めてしまう。

 

自分ひとりの食事では、多くの食材を買ってもダメにしてしまうことが多く、なかなか「スーパー和食」を食べることは難しい。

しかし「スーパー和食」は、難しいメニューを作れと言っているわけではない。

なかなか面白い本だった。

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