帯に書いてある
「この内容を気安く口外しないで下さい」
でも、知ってしまったら誰かに話したくなってしまう。
それが100%の真実ではないとしても、100%嘘ではないと思うから。
言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書) | |
橘 玲 | |
新潮社 |
本は3章からなっている。
Ⅰ 努力は遺伝子に勝てないのか
Ⅱ あまりに残酷な「美貌格差」
Ⅲ 子育てや教育は子供の成長に関係ない
沢山の参考文献から作られているのであるが、世の中にはいろいろなことを研究している人がいると思った。
生きているものは、次に自分の遺伝子を残すために戦っているし、それは本能として備わっている。
人も同じ。
人の性が他の動物と違うところは、女性の発情期がわからないって所。
だから常にSEXしていないと、自分の遺伝子を残せない。
だからレイプも起きる。
自分の遺伝子を残したい本能。
再婚した相手の子供を虐待や殺してしまうのも、自分の遺伝子を残すため。
ふたりの子供より、ひとりの子供の方が、大切に育てるから、遺伝子は残りやすいし、人の遺伝子を育てていくことなど出来ない。
女性も自分の遺伝子を残すために、男を選んでいる。
だから、優秀な男はモテル。
ただ、競争倍率が高いから、種は優秀な男から貰い、子育ては誠実に自分に尽くしてくれる男に任せる。
自分の遺伝子を持たない子供を育てている男性、自分の遺伝子だと思ってね。
子供の性格は50%が遺伝で、50%が環境。
環境の50%も家庭ではない。
子供が外で作る環境である。
親の言うことを聞かないのは当然らしい。
人はまだ石器時代から進化していない。
人の子供はひとり立ちするのに時間がかかる。
次の子が生まれればその子を見なくてはいけない。
つまり、次の子が生まれるまでの約1年(子供がお腹にいる時期は10カ月のため)は母親が面倒を見るが、その後は兄弟などの年が近い者が子育てをする。
それが石器時代の生活。
それが今でも、体の中に残っている。
だから、親ではなくて、回りの環境に合わせた自分を作っていく。
この仲間から外れれば、石器時代は生きて行くことが出来なかった。
親がやるべきことは、いつも回りにいる友達が良い影響になる環境を見つけてそこに子供を置くこと。
そうすれば、よい子が育って行く。
色々なことに遺伝がかかわっているのは感じていた。
だから、あ~やっぱりって思うことがあって面白かった。
女性はなぜエクスタシーで叫ぶのか。
それは、他の雄を呼ぶため。
沢山の精子を自分の中に入れ、精子に競争させ、優秀な精子を選ぶ。
これも石器時代の名残らしい。
まあ、遺伝子を残せない私には今更だけど、なかなか面白かった。