2016年6月20日(日)
昨日の23時過ぎ突然友達からメールが届いた。
「明日ひま?」
「予定はないよ」
続けて電話が鳴った。
「悪いけど、明日富士山に付き合ってくれない?」
友達は年に数回、ホストファミリーとして留学生などを受け入れている。
今も、ロスから来ている女子大生を受け入れていた。
毎回、最後の週はディズニーランドに行くのがお決まりだったが、今回の留学生は来週、自分たちで観光する予定になっていた。
「どこに行きたい?」と聞いた答えが、
「富士山」だった。
友達の御主人は山登りをするが、今週は仕事で付き合えない。
で、困って私に連絡をくれた。
友人も友人の娘も登山は苦手。
天気も下り坂なので、富士宮の5合目から宝永第1火口までのお散歩になった。
自宅を9時半ごろに出発し、登りだしたのが11時。
駿河湾がうっすらと見える。
太陽が出ていないから気温は低い。
みんな経験ないから軽装でちょっと心配。
雨もパラパラしているし・・・。
留学生は中国人の女性。
両親が中国からアメリカに移住したので、アメリカで暮らしている。
日本語がとても上手。
歩き始めると、ダッシュする彼女。
「追いつかない」
後ろでは体力に不安な友人とその娘がゆっくりと登ってくる。
「何かスポーツしているの?」
「ジムに通っています」
よく考えたら、お正月に金時山登ってからハイキングさえ行っていない。
富士宮の5合目から宝永火口までは、6合目まで登って、あとは横に歩くだけだから、きついのは少し。
宝永火口に到着してガイド。
「ここは、いつも富士山を家から見るとお腹に大きな穴があいているでしょ、そこ。隣にある山が宝永山。今から約300年前にここが爆発して、隣に山が出来たの。火口は3つあって、この一番大きい第1火口は頂上の火口より大きいのよ」
「宝永山は富士山の赤ちゃんですか」
「おもしろい。そうだね」とまったくいい加減な返事。
あれは噴火したマグマが固まったもの。
本当は、「宇宙人が書いた文字なのよ」って説明したかったが、混乱しそうなのでやめた。
「火口の下まで行きたい」
元気な彼女。
友人と友人の娘を置いて火口に降りた。
「上まで行けませんか?」
宝永山を指す彼女。
「今日は時間がないから」
「子供も下りてきますよ。ダメですか?私、まだ元気」
雲行きも妖しいので早く下山したかった。
何とか説得して、下山することに。
「頂上に登る道はどこですか?」
6合目の山小屋の横はまだ通行止めの看板
「ここだよ。でもまだ通行止め」
と、道を指差して驚いた。
何人も歩いている人がいる。
自分は大丈夫ってみんな思っているのね。
「私の兄も留学に来て頂上まで登りました」
「また、7月か8月にいらっしゃい」
「子供でも登れますか?」
「子供も登るよ」
「富士山は易しい山なんですね」
「天気が良ければね」
やさしい道だから、こんな観光客沢山。
天気がいいから良いけど、危険だよ。
色々なもの発見する。
マグマのあと。
噴火した石。
ほとんどが軽石だけど、火口にはこんな大きい石がいっぱい。
落ちて行かないのが不思議。
綺麗な石でしょ。
こんな花も咲いています。
良いところでしょ。
いつでもご案内しますよ。
今日のお給金はこれ。
すず音のスパークリングとアロマキャンドル。
ありがとうございました。