ひとり気ままに

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【展覧会】追悼 水木しげる ゲゲゲの人生展

2019-11-10 01:48:39 | アート・文化

2019年10月31日(木)

 

長野市の水野美術館で開催されている「ゲゲゲの人生展」を見に行った。

 

水木しげると言えば、ゲゲゲの鬼太郎の作者。

1968年からテレビアニメが始まっている。

たぶんリアルで見ている。

暗くて怖い画面だが、鬼太郎やねこむすめが子供だったから見ていたのだろう。

大人になって水木さんが描いた戦争ものの漫画を見た。

妖怪の怖さではない怖さを感じた。

そして、彼が片腕であることを知った。

そこで、私の中の「水木しげる」はいつもむすっとして、心の中に恨みを持った怖いおじいさん。

になってしまった。

 

ところが、少年時代の彼の絵を見て驚き。

水木しげるさんは天才画家。

私が一番気になったのは、17~18歳の頃に描いた童話。

小さいスケッチブックに、物語と挿絵が描いてあった。

読んでみたいと思う作品だった。

ここから、イメージが変わりだした。

 

彼が描いた戦争ものが怖いのは、実際に戦争を体験しているからだ。

片腕もその時になくした。

終戦後、片腕になっても絵描きへの情熱は薄れなかった。

結婚はしたが、貧乏生活だった。

当時の家を再現してあった。

テーブルの上にあるのはバナナ。

傷んで安くなったバナナを買ってきて食べるのがぜいたくだった。

この幸せ良くわかる。

 

そして、1965年(昭和40年)に講談社児童まんが賞を受賞した。

ここから、「テレビくん」「ゲゲゲの鬼太郎」「河童の三平」「悪魔くん」など、忙しい日々になる。

50歳ころから時間に終われるのが嫌になった。

そこで妖怪研究に没頭する。

この時描かれた妖怪画はとても細かに描かれている。

色も綺麗で、引きこまれていく。

また、水木さんが集めたという、各国のお面や置物はおどろおどろしい感じと、神々しい感じがまじりあっていた。

 

最後に、2015年に他界した水木さんに各界からのメッセージがあった。

色々な人に助言して、愛されていた人だと言うことを感じた。

 

私が一番良かったのは「ゲゲゲの名セリフ集」

人生の達人ねずみ男編。

「ケンカはよせ。腹が減るぞ」

人生の達人だと思う言葉が沢山。

 

めだまおやじの「なまけ者になりなさい」

ねずみ男の「のん気にくらしなさい」

このポストカードが欲しかったが、あいにく売り切れ。

そこで、ねずみ男のリングノートを購入した。

 

水木しげるさんは素晴らしい妖怪研究者。

怖い人ではなく、妖怪たちまでもがよってくる優しい人なんだと思う。

 

今回の会場は長野市の「水野美術館」

ここは、きのこで有名なHOKUTOの社長が集めた物を展示している。

日本画専門の美術館である。

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