2019年1月23日(水)
疲れたから休もうと思ったが、体調が良くなったので出かけることにした。
静岡県立美術館で開催している「めがねと旅する美術展」
どんな美術展なのかあまり把握していなかったが「めがね=レンズ」で、写真と関係するのかと気になっていた。
今回は「めがね」をキーワードとしているが「みる」ことについての展示であった。
みるとは、見る、観る、視る、診る、看る、と色々な意味がある。
そのため、展示されている物の範囲は広い。
美術品だけではなく、JAXAの「かぐや」や、人工衛星「だいち」の映像も流れていた。
そして時代も浮世絵から現代のアニメまで。
「みる」とは、見る者をドキドキさせ、新たな発見を楽しむものだと私は思った。
人は物を光として、目から入れる。
目のレンズを通した映像は逆に写る。
それを脳が反転させ、物として認識する。
昔、NHK教育で牛の眼球を使って説明をしていた。
人の脳は素晴らしい。
気持ちと言うもので、同じものを見ていても人によって感じ方が違う。
それは、脳が見たものに対してプラスアルファーされて映し出しているからだと思う。
そんなことを感じ展覧会だった。
展示の中での出会いもあった。
最近「覗く」に興味がある。
桑原弘明さんの「スコープアート」である。
小箱の中に部屋の模型があり、箱の穴から光を当て、光の当て具合で箱の中が変わる様子を眺める。
昭和40年代の現代の家庭医学の下絵。
内臓や眼球などの絵も好きである。
気持ち悪いと言う人もいるが、自分が持っているのに知らない部分。
関東大震災前まで建っていた「浅草凌雲閣」
先週の大河ドラマ「いだてん」に出ていて、こんな建物があったんだと思った場所。
そしてそこが出てくるアニメ。
「押し絵ト旅する男」
これ「江戸川乱歩」の作品をアニメ化したもの。
乱歩らしい作品を素敵にアニメ化していた。
沢山の作品で、それを理解してみるところまでできなかった。
出来れば何回か足を運びたい展覧会であったが、1月27日が最終日。
体調が良い時にもう一度足を運びたかった。