季節ごと、ということでしょうか、
NHKで『にっぽん紀行』という番組があり、
たいてい3~4夜連続。
これ、いつも しみじみとしてくるんです。
ゆうべは『殻を破るシャッター~鳥取砂丘・16歳のカメラマン~』。
ろうで、16歳のカメラマン。
手話で話をしながら、声でも話してくれるんだけど、
発音は・・・。 一生懸命練習してきたようですが。
私には、主に字幕で分かるという状態。
彼は、カメラマンとしては、とっても優秀で評価されているんだけれど、
人を対象にした写真を撮るためには、心を通わせて打ち解けないと良い作品が撮れない。
いや、その前にまず、とにかく「撮らせてください」と声かける必要がある。
そこに彼は、つまづいてしまったのです。
ちょっと前に、ある人に後ろから肩をたたいて、ビックリされてしまったことがキッカケとなって。
(ろうの人同士では、声かけても聴こえないわけで、肩をたたくとか、ふつうにやっているようなんですよね。
そういう習慣が ちがう。)
彼の場合は、小学校時代の恩師がサポートしてくれていて、
「観光に来ている外国人(元々言葉が通じない)に声かけてみたら?」とアドバイスしてもらい、
それをきっかけに自信がついていく。
光が見えてきたんです。
そうなんですよね。
聴覚障害っていうのは、コミュニケーション障害。
ふつうに聴こえていて、ある時(時期)から難聴になった場合は、
話すことは出来ても、
返ってきた言葉を聴き取ることが困難。
それが目に見えているので、なんとなく自分から軽く声かけることをしなくなってくる。
――ハイ、それ、自分です。
パッと声が出ない自分に気づくことが よくあるんです。 出るときもあるけれど。
それは 振り返ってみると、
性格とか、これまでの経験とか、原因は色々あるけれど、
そのとき自分の心が
軽く明るく ゆったりしているかどうか、が分かれ道みたい。
こういうことは、意識しすぎても、逆効果になったりするんですよね。
ま、そんなとこで やらせてくださいな。 ぼちぼち。。
方向性としては、ハッキリ持っていようと、改めて――。