この季節になると、いつも頭の中を流れている歌があるんです。
も、エンドレスです。
楽しや五月 草木は萌え
小川の岸に すみれにおう
やさしき花を 見つつ行けば
心もかろし そぞろ歩き
うれしや五月 光は映え
若葉の森に 小鳥うたう
そよ風わたる こかげ行けば
心もすずし そぞろ歩き
そう、『五月の歌』です。
まだ聴こえていた頃、コーラス部にいて、毎年歌ってました。
これって、モーツアルトの曲だったんですねぇ。
職場で、とにかく歌が好きな人が寄せ集まった、全くの初心者ばかりの集団でした。それでも、
私はアルトで、どの曲も歌の間じゅう ソプラノの声を聴いて
常にハモるように、和するように歌うのが 快感でした。
指揮は、やはり初心者のT子さん。
指揮、というより、まるで踊っているようで、
でも気持ちよく歌えたもんです。
しばらくして、Kさんが入部してきた。
彼は大学で本格的にやっていたとのことで、指揮・歌唱指導を。
もう難しい組曲などが中心になったし、かなりの音楽性が求められるようになった。
指揮が始まっても、どこから入ったら良いのか分からないほど高度だった。
それはそれで 一応歌えるようになると 達成感など味わえましたけどね。
だけどやっぱり、あのT子さんの踊るような指揮で歌った『五月の歌』、
あれは気持ちよかったなァ~。
でもね、
今は、自分ではちゃんと歌っているつもりでも、隣りの人に
「やっぱり…、音ズレてるね」って言われて、すごいショック受けたり、
難聴になってから聴いた曲は、何度聴いてもメロディが捉えられなかったり、
ピアノを弾いていて、間違えて不協和音になっていても、耳では気付かなかったり・・・、
そんなことばっかしなんだけど、
そんなこと思っていても何ともならないんだよね。
「みんなで歌ったの、気持ち良かったな~」でマル、
で良いのかな。