ここ何日か、ある歌が頭の中で流れている。
も、エンドレスです。
『五月の歌』
【作詞】オーヴァベック
【作曲】W.A.モーツアルト
【訳詞】青柳善吾
楽しや五月 草木は萌え
小川の岸に すみれにおう
やさしき花を 見つつ行けば
心もかろし そぞろ歩き
うれしや五月 光は映え
若葉の森に 小鳥うたう
そよ風わたる こかげ行けば
心もすずし そぞろ歩き
モーツアルトの曲だったんですねぇ。
私は昔、職場のコーラス部で、毎年この季節になるとこの曲、歌ってました。
(まだちゃんと聴こえてましたので。)
指揮は女性。歌は上手いけど素人で、楽しく踊るように指揮してくれてたっけ。
このころは、この私も元気モリモリで、仕事に子育てに、
そしてコーラスにと(アルトのサブパートリーダーでした)
365日24時間、フルフル回転。
まさに目が回るような忙しさを精力的に こなしていた。
コーラスは、個々人の趣味というよりは(それも兼ねてたけど)
お客様を歓迎する場で披露したり、
職場の行事で盛り上げるような役割。
仕事では、人手が足りないと声がかかれば、「はぁい」と、その部門に移っていったり、
心を合わせて進めていく手ごたえを感じたりしながら、中身の濃い毎日を送ってました。
そんな中で、ふと思えてきた。
「わたしって、こ~んなにもやれるんだー 」
そう思った瞬間、どこからか声が聴こえてきた。
「それ、傲慢になってないかい?」
それは、神サマの声だったのか、もう一人の自分だったのか。
それとも周りの雰囲気・気風みたいなものからきたのか…。
とにかく、それからは しばらく、
なんだか どこを観て どう考えたら良いのか、、
自分の中で暗中模索、不安定みたいな状態になってしまった。
あの時の心の状態は、考えすぎて横道にそれてしまったのか、
それとも適切なものだったのかどうか、何年たっても分からない。
楽しや五月 草木は萌え~
この歌を思い出すたびに、あのなんともいえない、
波間を漂うような自分が想い出されてくるんです。
蕗の薹味噌 みたいな、ほろ苦い味と共に。