NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

仁義なき戦い、猪編 (7月10日)

2011年07月13日 | 自然農
少々ご無沙汰していたので、草の勢いに畑が飲み込まれそうだろうなと心配になり出かけたところ、異変に気づきました。
来週には収穫しようと思っていたジャガイモの苗が見当たりません。
畑に近づくと種芋を植えた場所が正確に一つ一つ掘り返されていました。

土の中には芋の姿はまったく見当たりません。
まるで誰かが丁寧に収穫した後のようです。

サトイモもつやつやした葉だけが倒れています。

ピーナッツも掘り返されています。
葱の根にも穴を掘った跡がありましたが、食われてはいませんでした。
大根とニンジンには食指が動かなかったようです。
イノシシにやられました。

片隅で牙跡の残った齧りかけのジャガイモの破片を見つけました。
被害の全貌を確かめると、暑さもあったのかあまりの事に眩暈がしました。
残った葉はまだ瑞々しいので、襲撃は昨夜だったようです。
本当にイノシシは見事に人の気持ちの裏をかいてがっかりさせてくれます。

さて、対策を練らなくてはなりません。
たまたま東野で自然農塾が開かれていましたので、塾長の佐藤さんに教えを請うことにしました。
自宅のある上矢作もイノシシの被害がひどくて、丁度今朝罠に掛かっていたメスのイノシシをばらしてきたところだということでした。
メスイノシシの腹には5頭の子供がいたそうです。
そして対策の答えは電気柵でした。
しかし、日本カモシカにはあまり効果がなく、サルにはお手上げだそうです。
次に阿木の阿部氏宅に出かけてやはり教えを請うと、ここでも対策は電気柵でした。
どうも全体的には人間側は守勢に立たされているようです。
さて中野方の畑はどうしましょう。

今年は春からあちこちで今までに無かったイノシシの筍被害を目にしました。
森の動物が森から追い出される勢いが更に増して来たかのようです。
いよいよ森林異変が加速しているのでしょうか。
当分最前線ではイノシシと仁義なき戦いを繰り広げることになりそうです。
コメント
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