NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

中野生産森林組合作業 (11月20日)

2011年11月23日 | 間伐
19日に季節外れの大嵐をもたらした南風が、暖かく湿った空気を置き土産として残し行きました。
おかげで、20日の朝は少し体を動かすだけ汗ばむほどでした。
最近は、何年ぶりのとか季節外れのとかの形容詞がつく気象が多い気がします。
今日は中野生産森林組合の作業員として山林作業に参加します。
最初は、槙ヶ根にある一里塚公園で先週刈払った草の片付け。
とは言っても取り立ててやることも無く、片付ける振りをして公園を散策。


山茶花。


小さなサクランボの様な実をつけたソヨゴ。


黄葉と枝振りが目を引くクヌギ。
ねじれながらも絡まったりしないでバランス良く空に伸びる枝。
この木には遊び心があるのでしょうか。

樹木の観察をしながらの山歩きはとても楽しい一時です。
しかし、この公園では何か違和感を覚えるのです。
歩きやすい車も走れるほど広い歩道、芝生、桜並木、ドウダンツツジの生垣、刈り取られた下草、これがなんだか居心地が悪い。
ここは本来であれば、コナラ、クヌギ、シャクナゲ、カエデ、等が自由にのびのびと競い合いながら生きている自然林のはずです。
それを、公園とはという思い込みの下手くそなデザインで植物を配置したり刈り取ったりして手を加えていることに対する違和感です。
おまけに、すぐ近くの高速道路を走る車の騒音が途切れなく響いています。
山林に公園は似つかわしくありません。
自然と触れ合うためなら、せいぜい人が歩ける程度の遊歩道を作るくらいが適当でしょう。
自然が持っているデザイン力に人の想像力はかないません。
大人しくおじゃまさせていただく位で済ませておきましょう。

残念ながら、ここで不法投棄ゴミを軽トラック1杯分回収して片付けました。
車が通れる遊歩道脇の法面に投げ捨ててありました。
馬鹿な大人には、山林が大きなゴミ捨て場に見えるのでしょうか。

午後から場所を移して、間伐と相変わらずの下草刈りを行いました。
しかし、中野生産森林組合が間伐作業をとうとう始めたことは、小さな一歩ですが楽しみな出来事です。





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